通算10度目の下ノ廊下
著
10月28〜30日の覚え書き。通算では記念すべき?10度目となりましたが、下ノ廊下を歩いてきました。写真は、人生10度目の下ノ廊下/十字峡 | Flickrにまとめてあります。近年は阿曽原温泉小屋がすっかり予約しにくくなってしまい、天気予報を見計らって直前に週末の予約をするなんてことは不可能、今年については6月の時点で10月29日の宿泊予約を入れていました。
これまで下ノ廊下へは毎回、長野側からアクセスしてきたのですけど、今年は気分を変え初めて富山側から入ることに。立山黒部アルペンルート、毎年のように利用している割に、しばらくのあいだ室堂〜黒部湖の区間を利用していなかったので。まぁ、前日(10月27日)の晩に富山ご出身の同僚と合流して飲み歩きたかったという理由もありますが。
10回目にして初めてといえば、黒部湖遊覧船ガルべにもようやく乗りました。あとは例年通りで1泊目はロッジくろよん、2泊目が阿曽原温泉小屋っていう降りのコース。雪塊と紅葉の景色を楽しみつつ、事故なく歩き通せて何よりでした。天候についてもバッチリで、今年ほど晴れを確信して出発できたのは過去になかったのではないかな。それぐらい早い段階から安定して晴れの予報が続いていました。
下ノ廊下へはきっと来年も遊びに行くと思うのですけど、欅平から黒部ダムまで登りのコースで歩いたり、その登りを1日で通り抜けたりはまだやってないので、ぜひ来年は挑戦したい。それにまだ池の平小屋や仙人池ヒュッテに泊まったことがないし、雲切新道も歩いてみたい......下ノ廊下を10回歩いたとはいえ、まだまだ未経験のことは多いし、立山黒部を遊び尽くせていないですね笑。
残念だったのは、先だってくろべで泊まろう!!キャンペーンの第4弾に当選していたにもかかわず、10,000円のクーポンを使う機会がなかったこと。折角なので、なんとか使えないかと、あれこれ日程・旅程を検討してみたものの、うまい感じに組めなくって......無念。
1日目(10月28日)
- 早起きし、利用できるようになる朝5時から朝ウナ3セットを決めて、富山マンテンホテルをチェックアウト。
- 8時前に富山駅前にあるスタバで朝食。電鉄富山駅を8:12に出発する立山行きに乗る。今回はちゃんと時刻を間違えずにチケット買えてた。
- 時間に余裕を持って(休憩コーナーで時間を潰してから)立山駅を10:00に出るケーブルカーに乗車。平日だが、そこそこの混み具合。
- 立山高原バスから称名滝や大日連山、剱岳を眺めると、自分の歩いた記憶が呼び起こされ、とても誇りに思える。
- 室堂周辺はすっかり雪景色、空の青とのコントラストが強い。バスに乗るまで少し時間があったので、転ばぬよう注意しつつ外を散策。
- いやートロリーバスに乗ったのは久しぶり。大観峰では、眺めよりもサウナでお馴染みのととのい椅子を見かけたのに興奮?
- ロープウェイに乗って黒部平に降る。獣避けにさまざまな音を出す機械が外に置いてあって、面白かった(録音?録画すればよかった)。
- 黒部ケーブルカーに乗り、黒部湖へ。黒部ダムの上を歩いて、腹ごしらえにレストハウスへ。黒部ダムカツカレー(1600円!)を食べた。
- 食後、ダムの内部を登って展望台へ。展望台からお約束の構図の写真を撮りまくる。ガルべに乗るまでには時間があるのでそのまま周辺を散策。
- てっきり、次は15:00とばかり思っていたら、14:20発のガルべがあることを知り、慌てて券売所でチケットを買い、乗船。
- ガルべでは先頭、運転席近くに着席。初めて湖上から黒部ダムや黒部湖周辺を眺める。いずれ針ノ木岳には登らねば......平乃小屋はよく見えなかった。
- あっという間に30分ほどのクルーズは終わり、下船。この日の宿のロッジくろよんに向かう。テント場はガラガラだった。
- 宿泊の手続き時に、早くもお弁当を手渡されたのが意外。逆に、例年いただいてたタオルや歯ブラシ&歯磨きセットを渡されなかった。
- 部屋は205。唯一同室の男性は、なんでも初めて下ノ廊下を歩くのだという。17:45〜の夕食でも、あれこれ情報交換させていただいた。
- しかし紅葉の時期なのに空いてる......相部屋とはいえ自分いれて二人だけなので布団を敷くのもぜんぜん余裕というか快適。夕食時の食堂もスカスカだったし。
2日目(10月29日)
- 同室の男性は先に起きて出発の準備をされていた。自分も4時には起き出して、顔を洗ったり出発準備。
- 結局、その男性とはロッジの玄関先で再び合流。自分のほうが先に出発することに......ちょうど4時半に歩き始める。
- 黒部ダム直下に降りたところで小休止、ポールをしまっていたところ、再び男性に追い付かれるも、再び自分が先に出発。
- 霧雨っぽいのに降られていたけれど、すぐに止んだ。実はダムの放水の飛沫だった可能性もある。
- 順調に歩き続けて7:25 新越沢合流点。そこらへんから残雪の多さ、雪塊の巨大さには度肝を抜かれる。
- 例の、イチロー沢近くの雪塊については、崩れそうになかったし貴重な機会だと思ったので高巻きせずにくぐって通過。
- 8:03 黒部別山沢、8:21 白竜峡。白竜峡でこの日初めて対向者とすれ違い。細い場所でなくてよかった!!
- そして9:14 十字峡 展望台に到着。先行者と入れ違いで、貸切状態に。そこでロッジのお弁当を立ち食い(座ったら尻が濡れそうだったから)。
- お腹が満たされたところで再び歩き始めて10:03 作廊谷合流点、10:14 半月峡、10:16 S字峽、10:42 東谷吊橋。
- 東谷吊橋を渡ったところの下に見えてる露天風呂っぽい構造は何だろう。それに、渡った先にある巨大な遺構はかつて何だったのだろうな......。
- 今回、初めて遺構の中にある階段を少し登ってみるなどしたけど、崩れ落ちて怪我でもしたら洒落にならんと思いすぐ降りた。
- 11:01 仙人ダム、11:38 権現峠、そして11:57 阿曽原温泉小屋に到着!!泉さんや奥様、大仏様、皆様に暖かく迎えていただけて感謝。
- ガンプラ持ってきてないんですか?というありがたいツッコミをいただく。そう、私は阿曽原では「ガンダムさん」として認知いただいているのです。
- 12時からの男性枠で露天風呂に行ったら、まさかの貸切!!まさか一人ビールを飲みながら風呂に浸かれるとは、至福。
- ロッジで同室だった方も無事に届き、14時からの男性枠で一緒に風呂へ。さすがにもう貸切ではなく、そこそこ芋洗い状態。
- しばらく外で湯冷めしない程度にサワーを飲みつつぼんやり紅葉を眺めるなどしてから、4号室へ。すでに端っこは取られ、自分は部屋の真ん中に。
- それでも、一人につき一畳のスペースはありがたい!!18時の夕食までゴロゴロ。からの、日本一美味しいカレーにありつく。
- おかわりは軽めにして、満腹。いやー美味しかった。そして19時過ぎから泉さんの解説付きで過去に阿曽原が取り上げられたテレビ番組の鑑賞会。
- 160張はあるとかいうテント場をちょろっと眺めて写真を撮るなどしてから就寝。
3日目(10月30日)
- 4時起床。トロッコ列車が混むらしいので、できるだけ早く出ることにするも、シュラフの収納袋がいくら探しても見当たらず焦る。
- そう、実は布団だけでは寒かったし、感染症予防を兼ねて、シュラフを使って寝てたんですよね。
- 仕方なく、泉さんに紛失した旨を届けて、4時半に出発。5:44 折尾ノ大滝、6:33 大太鼓、6:43 志合谷、7:16 蜆谷。
- 7:47 第2の(茶色い)鉄塔、8:17 欅平にゴール!!トロッコの始発は10:01だが、なんと8:53発の工事関係者向けの便に乗せてもらえることに。
- 案内放送(室井滋さんのガイド)はもう何回も聞いてるから、なくても問題なし。そそくさと外で着替えたり荷物整理をし、トロッコに乗車。
- 宇奈月駅に着いておりたところで、不意に「ガンダムさん!」と呼び止められる。誰かと思えば、阿曽原で働いていたスタッフさん!!まさかここでも「ガンダムさん」とは笑
- 宇奈月温泉駅から、実はけっこうすぐと富山行きの電車が出るタイミングだった。あわててトイレを済ませ切符を買い、乗車。
- まぁ黒部宇奈月温泉駅から新幹線に乗って少しでもショートカットって考えもアリはアリだが......なんとなく味気なかったので富山まで出て、西町大喜へ。
- ブラックラーメンでしっかり塩分を補給してから、上野に15:14に着く新幹線に乗車。16時前には帰宅して、ミッションコンプリート。
使ったお金
- 10月27日
- 田端→富山:12,750円
- 富山マンテンホテル(素泊まり):6,200円
- 10月28日
- 立山黒部アルペンルート(電鉄富山→黒部湖):8,960円
- 黒部湖遊覧船ガルべ:1,100円
- ロッジくろよん(夕食、弁当):12,100円
- 10月29日
- 阿曽原温泉小屋(夕食のみ):10,000円
- 10月30日
- 欅平→宇奈月:1,980円
- 宇奈月温泉→電鉄富山:1,880円
- 富山→田端:12,750円
過去9回の下ノ廊下の記憶
- 2012年(1回目)
- 2013年(2回目)
- 2014年(3回目)
- 2016年(4回目)
- 2018年(5回目)
- 2019年(6回目)
- 2020年(7回目)
- 2021年(8&9回目)