@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000
覚え書き、それはいわゆる日記的なもの。月別アーカイブもあります。

Diigo Bookmarks 05/21/2019

  • Bruce Lawson's personal site : Structured data and Google

    "Speculation and conspiracy theories aside, until there's a clear reason why I should use JSON-LD over interleaved microdata, I'm keeping it as it is."

  • Bruce Lawson's personal site : The HTML Treasure Hunt

    "Given that one of my themes was "write less JS and more HTML", feedback was great! Attendees gave me 4.8 out of 5 for "Quality of the presentation" (against a conference average of 4.0) and 4.9 for "Speaker's knowledge of the subject" (against an average of 4.5)."

  • Flexible data tables with CSS Grid

    "display:contents allowed us to keep our table markup. Use it only when you really have to though. There is, or at least were, issues in some browsers around accessibility and how screen readers would read the content."

  • Split Buttons: Definition

    "A split button is a dual-function menu button that offers a default action as well as the possibility of choosing a different action by selecting from a set of alternatives."

  • fantasai 67: Running for the W3C Advisory Board

    "Improve relations with the WHATWG by supporting a non-antagonistic and mutually-beneficial partnership built on respect and collaboration."

  • Dark theme - Material Design

    "Dark themes reduce the luminance emitted by device screens, while still meeting minimum color contrast ratios. They help improve visual ergonomics by reducing eye strain, adjusting brightness to current lighting conditions, and facilitating screen use in dark environments - all while conserving battery power. Devices with OLED screens benefit from the ability to turn off black pixels at any time of day."

Re: 情報の再利用を前提とした情報保障のあり方を考える

先日、アクセシビリティの祭典 2019に参加した際に懇親会で久しぶりにご挨拶することのできたkzakzaさんの記事、情報の再利用を前提とした情報保障のあり方を考えるを読んだ感想です。

論文等の執筆のために原文をそのままの表記で再利用したい、となった場合、墨字資料から一度点訳または音訳したものを、元の墨字の原文に正確に戻すということは、漢字やかなが混じる日本語では特に難しいだろうと考えていました。また、実際にそのような理由でテキストデータがほしいという声を一度ならず伺ったこともあります。

点訳や音訳の経験はないけれど、なんとなく感じたのは、データの不可逆圧縮に近いイメージ。点訳または音訳をすると表記に関する情報が損なわれてしまうので、元あった状態には戻せなくなるというのは、不可逆変化が起こっているということですよね。表記に関するメタデータ(と呼ぶのは相応しくないかもしれない)を規定し、点訳または音訳した結果と分離した(もしくは疎結合な)状態で取り扱える仕組みがあると良いのかもしれないけれど、現状そのような仕組みは存在しないし、その実現が極めて難しいのは想像に難くありません。

例えば、学術文献にある図について、代替テキストを作成する場合です。その図と同等の説明が本文にあるとして、内容を理解すればよいだけであれば、alt属性は空値でもよいという判断になると思います。しかし、発信することまで考えると、本文の内容を図にした画像がそこにあるという情報も必要ではないか。

学術文献の場合、図には基本的に通し番号を付与することになっているはずですから、どこに挿入されていたかという位置情報は類推できるはずですけど、なるほど代替テキストのつけ方については考えものです。学術文献であればこそ、他の文献から引用ないし参照されることを想定し、図表なんかは本文から切り出しやすく疎結合な状態に構成することが望ましいかもしれません(HTML的にはfigure要素を使う?)。それとておそらく完全・完璧なソリューションではなさそうだし、結局は原文の側でどこまでメタ情報をリッチに提供し、かつ利用(引用や参照を含む)する側でそのメタ情報をいかにして使えるようにするかみたいな議論に収斂しそう。

テキストデータにはテキストデータにしか担えない役割があるとして、提供する側はなるべくICTスキルを要しない方法に留意しないといけませんが、その時点での支援技術の対応状況と、対象となる層の視覚障害者のICTスキルなどを勘案してどう折り合いをつけていくかは、悩ましいところだと思います。

上記はまさに、アクセシビリティの祭典 2019のセッション「アクセシビリティの未来を考える」に登壇させていただいた中で語ったトピックスのひとつ、アクセシビリティ確保のためのコスト按分の話に通じるように感じました。コンテンツを制作する側やそれをユーザーに届けるプロセスを担う側(例えば支援技術のベンダー)だけが頑張れば良いわけではなく、ユーザー側も一定のコスト(支援技術を利用するための学習コストなど)を払ってこそ、アクセシビリティの価値を最大化できると思っているので......その意味では、kzakzaさんの記事が参照している先の植村 要「読書環境の利便性向上に向けて」で、植村さんが

近年では、様々な支援技術の開発によって、視覚障害を気にすることなく、それなりに便利にいろいろなことができるようになってきたと思います。ですが、支援技術を使用するには、視覚障害者にある程度のICTスキルが求められる場面もあります。それは新たな障壁ができたという面もありますが、ある程度のスキルを身につければ利便性が増すわけですので、頑張ってみてもいいのではないでしょうか。

と(視覚障害当事者のお立場で)お書きになっているのは、大変心強く感じると同時に、素晴らしいなぁと思うのです。すると今度は、障害当事者に対するICTスキルの教育は現状十分なのか? という別のトピックスが気がかりになってくるのですけど、それはまた別のお話ということで。

Diigo Bookmarks 05/20/2019

Re: [メモ] Google検索ランクとWebアクセシビリティの関係って、どんな感じ?

Drafts about A11Y: [メモ] Google検索ランクとWebアクセシビリティの関係って、どんな感じ?という記事を読んでの感想です。同記事が言及しているのは、末尾にリンクのあるNew Study Reveals Positive Impact of Page Speed on Google Rankings | Virtual-Strategy Magazineという記事で、見出しの3. Websites are neglecting accessibility for the visually impaired以下でアクセシビリティに特化した内容が記されています。閑話休題。

パフォーマンスや最新技術の導入、SEO対策に熱心なサイトもアクセシビリティには無頓着、という事実が透けて見える。うっすら気がついてはいたけれど、こうして数字で見せられると結構残念な気持ちになる。

なるほど確かに(事実として無頓着なのかどうかはさておき)残念な感じです。もうかれこれ4年前にアクセシビリティがGoogleのランキングシグナルになる日という記事で、モバイル対応の度合いや表示パフォーマンスに次いでランキングシグナルに採用されるのはアクセシビリティ品質に違いないと予想したのだけれど、いっこうに的中しそうにない(苦笑)。まぁ、Lighthouseの監査対象にアクセシビリティが含まれている点からすると、諦めるにはまだ早いかなと思っているのですけど。

筆者のようなスクリーンリーダー使いにとって、アクセシビリティが低いサイトはどんなにロードが高速であろうとも、セキュリティが高くとも使いにくい・使えないサイトになってしまう。そんなページが検索の上位に表示されるのはちょっと困っちゃうのである。極端な話、筆者にとってスクリーンリーダーで内容を把握できないページは「404 Not found」と同じだ。
どんなユーザーでも平等にアクセスできる、というのはWeb品質における最低ラインであるべきだと思うんだけど、どうでしょうかね。

いやまったく、ごもっともです。自分もそう思うからこそ、仮に受託のWeb制作会社が発注元に対し担保すべきWebコンテンツの品質をただ一つ選べと問われれば自分はアクセシビリティと答えるし(誤字脱字やリンク切れの有無、レイアウト崩れの有無など、他にも担保すべき品質が多くあるのは承知していますが、自分は基本Webアクセシビリティ・ファーストなので)、勤務先では長年「そういう」旗振り役を務めてきたつもりではあります。なかなか、業界全体を巻き込んで「そういう」品質基準なり価値観を根付かせるまでには、自らの力不足ゆえ至っていないわけですが。

Webアクセシビリティの重要性は包括性とか来訪者の最大化とか色々な側面で語られてはいるけど結局訴訟リスクとか検索ランクへの影響とかみたいな「わかりやすい飴と鞭」がなければ大きく動かないのかもね、といち視覚障害者としてぼんやり考えるのだった。

その点も同感で、かつ自分はそういう「わかりやすい飴と鞭」を今の日本において内発的に作り出すことは難しく、結局のところ海外からの外圧によってしか国内状況は改善できないかもしれない、などとやや悲観的に考えています。既にその手の外圧は、ACAAみたいなかたちで実在するわけですけども......Webに魅了され、またWebの可能性を信じ、Webデザインに長年従事してきた一人としては、法制化やGoogleの力に頼るまでもなく、ただひたすら自分の可能な範囲において、地道にアクセシビリティの重要性と必要性を啓発しつつ、アクセシビリティ向上の実践に取り組むのみ。

過去の覚え書きについては月別アーカイブからご覧ください。

現在地:ホーム > 覚え書き
Google カスタム検索を利用しています