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人生7度目の下ノ廊下

9:07 十字峡展望台に到着

コロナ禍の今年、下ノ廊下を歩きに行くなら、大学院がまだオリエンテーション期間中かつ紅葉が本格化し混雑期を迎える前のこの週末を狙うしかない!ということで、10月3〜5日にかけて行ってきました(写真は人生7度目の下ノ廊下 | Flickr参照)。昨年は白竜峡と十字峡の間で左腕を骨折するというアクシデントに見舞われていたので、そのリベンジを果たしたいという気持ちもありました。

しかし千葉県の親子が欅平から阿曽原へ向かう途中、息子さんが父親を残し滑落、亡くなってしまうという悲しい事故を直前に見聞きしていたのは、黒部峡谷 水平歩道での死亡事故に想うに書いた通り。従い、出発の直前まで天気予報にはやきもきさせられました。ただでさえ今年は阿曽原温泉小屋が営業をしておらず、テント泊を強いられていた(そのぶんザックも重い)わけですから。結果を先に書いてしまうと、日曜午後から天候は下り坂、月曜午前は雨との予報を踏まえ、日曜のうちに黒部ダムから欅平まで一気に歩き通しました。寒くなる準備をしましたが・・・。 - 阿曽原温泉小屋より引用;

昨日のキャンプ場は、テント4張り5人の利用者があり、他には通り抜けで黒部ダムから一人(馴染みの男性でした) 欅平からのトレランの4人組(夜中に八方尾根を出発したらしい!)が通過しただけでノンビリしたものでした。

はい、私が馴染みの男性ですw テントを背負って40km(Fitbitの記録による)、しかも一歩間違えばかなりの確率で死が待っている山道を一日で歩くのは初めてであり、不安が無かったと言えば嘘になりますが......過去6回、下ノ廊下を訪れた経験があってこそ歩き通せたのだと思います。道中、阿曽原温泉小屋の主・泉さんには今年も大変お世話になりました。ありがとうございました。

10月3日(1日目)

  1. 6時半に自宅を出発、バスタ新宿へ。
  2. 7:35発の新宿~白馬線 白馬八方行きバス 5503便 1号車に乗車。
  3. 渋滞の影響もあり、予定より少し遅れて12:23頃に信濃大町駅バス停に到着。
  4. 扇沢へ向かうバスとは僅かな時間差で入れ違いになったので、まずは豚のさんぽで腹ごしらえ。豚らーめん野菜増しニンニクなし、麺がうどん並に太い。
  5. 13:20発のがら空きのバスに乗車、扇沢へ。13:52、扇沢駅に到着。14:00発の電気バスに乗り換え。こちらはそこそこの乗車率。
  6. 14:31頃、黒部ダム展望台に到着。十字峡や阿曽原温泉小屋も作り込まれた模型は、初めてじっくり見たかもしれない。
  7. やはりダム周辺の紅葉はまだまだ。ロッジくろよんは15時まで入れないので、しばらく時間を潰す。空は曇っている。
  8. 15:41、ロッジくろよんに到着。到着が早すぎたか、受付にどなたもいらっしゃらず、暫し待ちぼうけw
  9. 部屋は202号室、相部屋ではなく貸切。18時からの夕食まではゴロゴロしながら部屋で快適にアニメ鑑賞。
  10. 夕食のなめこ汁はやはり最高。おかわり不可避。しかし宿泊客は少なかったな......。
  11. 夕食時、登山指導員を名乗る方から登山届 提出の有無を問われたのだけど、その方が実は富山県警 山岳警備隊の元隊長さんだったということを、逸話と共に泉さんから翌日伺うことになる。
  12. 食事後、弁当を受け取ったら即就寝。他にすることもないしね。

10月4日(2日目)

  1. 何時に起きたかは覚えていないが、お隣の201号室の二人組は先に出発した模様。
  2. 自分は4:34に出発。ダム直下の熊目撃情報は事前に仕入れていたので、鈴はずっと鳴らしっぱなしで行くことにする。
  3. 月明かりが綺麗だけれど、なかなか肉眼で見た通りに綺麗には写真を撮れなくてイライラ。
  4. 5:30、黒部川を渡る橋に着く。どういうわけか、例年になくこの時間からダムが放水していて、水量が多い。
  5. 当然、黒部川の水量も多くて、楽しみにしていたエメラルドグリーンが見れない。
  6. 6:13、内蔵助平。6:24、ロッジくろよんのお弁当で朝食。7:04、鳴沢小沢。7:48、高巻き。7:54、黒部別山沢。
  7. 8:15、白竜峡。そして9:07、無事に腕を折ることなく十字峡展望台に到着。水の色はやはりくすんだ緑色。
  8. 長めの休憩の後に出発。10:02、S字峡。10:24、東谷吊橋。10:45、仙人谷ダム。
  9. ダムの裏手の登りに差し掛かったところで雨が降り出し、レインウェアの上着だけ着用。雨脚が強まることはなく、11:36に阿曽原温泉小屋に到着。
  10. 泉さんが快く出迎えてくださった。しかも、コーラや葡萄を振る舞ってくださって......本当に美味しかった!!
  11. かえってお昼時にお邪魔して申し訳なかったですが、いろいろお話できて嬉しかったです。気象情報も、ありがとうございます。
  12. テント泊の客はその時点ではゼロ。少し悩んだ末に、欅平まで歩き通すことを決意。12:16、泉さんとお別れ。
  13. 13:23、折尾ノ大滝。14:10、大太鼓。14:21、志合谷トンネル入口。気のせいか今年のトンネルは一段と暗く怖く感じた。
  14. 15:27、欅平上部。そして16:04、欅平駅に一人ゴール!!とにかくホッとして、閑散としているのをいいことに、ベンチの上に寝転がる。
  15. そこで祖母谷温泉に電話したところ、まさかの満室。テント泊はできると言われたけど、さすがにそういう気分にもなれない。
  16. 代替の妙案も浮かばず、富山駅前まで出て安いビジネスホテルに一泊して身体を休めて、翌朝ゆったり帰宅するプランに(もともと有給休暇を取っていたわけだから)。
  17. 欅平駅構内でホテルズドットコムのアプリで宿を検索......結果、アパヴィラホテル富山駅前に予約を入れる。
  18. 16:43発の黒部峡谷トロッコ電車に乗車。こんな遅い時間に乗るのは初めてで、いろいろ新鮮だった。
  19. どんどん夜の闇が押し寄せてくるなか、遠くの稜線や駅の灯には風情が感じられて、とても良かったな。
  20. 17:57、宇奈月駅着。宇奈月温泉に行くも、18:31まで電鉄富山駅行きの電車はなく、待ちぼうけ。
  21. 電鉄富山駅で降車後、向かった先は麺バル プライド。やはり富山まで来たからには、ブラックラーメン食べておかないとね。
  22. 満腹後、アパヴィラホテル富山駅前にチェックイン、シャワーを浴びてスッキリしてから就寝。

10月5日(3日目)

  1. 何時に起きたかは覚えていない。歩き通した熱とか興奮が身体にこもっていたのか、正直あまりよく眠れなかった。
  2. 余らせていた行動食(カロリーメイトとか)で簡単に食事を済ませて身支度。7時半にはホテルをチェックアウト。
  3. 泉さんにメールしたところ、朝はやはり結構な雨模様だったようで、結果論だけど歩き通したのは正解だった。
  4. 駅前のスタバに立ち寄りつつ富山駅へ。かがやき504号に乗車、田端駅には10:28頃着。
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