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黒部峡谷 水平歩道での死亡事故に想う

事故が発生してしまいました。- 阿曽原温泉小屋を読んだ時点では、事故の詳細には触れられておらず、転落した方の生死も不明でしたので、命だけは助かって欲しいと思っていました。その後、黒部峡谷の水平歩道 転落の大学生を遺体で発見 父親と入山(富山テレビ)- Yahoo!ニュースで詳細を知りました。なんとも痛ましい事故です......何はさておき、亡くなった方のご冥福を祈ります。

14日午後2時50分ごろ、北アルプス黒部峡谷の標高920メートル、志合谷付近で水平歩道を歩いていた三木さんが足を滑らせておよそ100メートル下まで転落したと、一緒に登山をしていた父親から警察に通報がありました。
三木さんは14日、父親と入山し、2人で欅平駅から阿曽原キャンプ場に向かう途中でした。

Yahoo!ニュースの記事に寄せられたコメントのなかには、父親を責めるような心無いものを見かけたけれど、父親の心中は察するに余りあります。親子仲が相当良かったからこそ一緒に黒部峡谷へ行ったのでしょうに、息子さんだけ亡くなってしまうだなんて。正直、自分が登山に行くのに決まってソロなのは、単独行ならではの気楽さや自由を愛するがゆえだけれど、万が一の事態に陥ったとき耐えられそうにないって理由もあるから......。

下ノ廊下は過去6回歩いていて(いずれも今回の父子とは逆に黒部ダムから欅平へ抜ける行程)、志合谷付近についても多少は知っているつもり。当時は霧がかかっていて視界が悪かったと記事にありますが、視界が悪いせいで足を踏み外したのか、視界は効いたものの道が濡れて滑りやすく転倒→転落したのか......わかりません。昨年、6度目にして初めて自分も危険な目に遭ったのですけど(黒部峡谷・下ノ廊下ツアー 2019参照)、やはり一瞬たりとも気の抜けないルートなのだなと改めて痛感します。

そして何を隠そう19〜22日の4連休のあいだに、自分も欅平から阿曽原への往復を予定していたのでした。決して自信がなくなったとかいうわけではないのですが(過去何人もの方々が命を落とした道であることは重々承知しています)、今回の事故を踏まえ計画を見直すことにしました。コロナ禍という特殊な環境だからこそ、例年通りダムからのほうがリスクを最小化できるのと(登山道情報!によるとまだ通り抜け不可)、さんざんお世話になってきた阿曽原温泉小屋のご主人・佐々木さんの意向に従い、混雑を避けるべく1日でも平日を使った日程で歩くべきと思ったのです。来週には大学院の授業が始まってしまうから、まぁ難しいんですけどね。

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