バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017 総括
著
バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017から帰ってきて、早くも1週間以上が経過。ISSへの旅立ちを見送った金井宇宙飛行士は、宇宙酔いに苦しまれることなくお元気で仕事を始めていらっしゃって何より。ツアーに関し、日単位での覚え書きは終えていますが、ちょっとまとめておきましょう。
ツアー中に撮影した写真は、タイトルとか詳細は一切記入していないので本当にただアップしただけですけど、バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017 | Flickrにまとめました。一応これでも選んだんですが、なにせ全部で1,375枚もあるので、タイトルや詳細をいつ記入できるか見通しは立っていません。そして日単位での覚え書き:
......とにかく日中はイベントが目白押しで忙しく、夜は夜で会社のメール対応を可能な範囲で継続するなどしていたので、楽しかったけど超忙しかったなぁという印象。当初はスプートニクホテルでグフのガンプラでも作って、打上げ当日までに完成させ記念撮影でもするかーなんてことも構想してたんですけど(金井さんがフフ...この風、この肌触りこそバイコヌールよ!
とかMS-06とは違うのだよ、MS-06とは!
とか呟いていたので)、とてもそんな時間的余裕は無かったですね......持ってかなくて正解でした(というか、そもそもグフのガンプラを買いに行く余裕がなかった)。
まぁでも晴れてロケット打上げ目撃通算7回目(H-IIA×1、H-IIB×2、スペースシャトル×2、ソユーズ×2)を数えることができて良かったわ。その他、日単位での覚え書きには書かなかったけれど、総括として思うことなど:
- 4年前の、バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー初回と比べ、内容的には素晴らしく充実していました。おかげで星の街や射点、エネルギア社の博物館など、前回行かなかった場所には一通り行けたから、たとえロシアやバイコヌールに行くのが今回が最後になったとしても、あまり悔いはありません。もちろん時間とお金があれば、今度は息子を連れて行ってやりたいですが。
- カザフスタンの冬の寒さは舐めてました、反省。4年前、11月に打上げを見た際に、寒さに苦しまされた記憶があまり無かったから、同じ服装でいけるだろうと思ってたんですけど(実際、コートや帽子は同じものを着用)、あまり大丈夫じゃなかったです。出発の数日前にユニクロで買ったネックウォーマー、あれが無かったらかなり死んでました。靴も、皆さん登山靴とか防寒靴を履いてるのに一人だけ普通のスニーカーでw
- 寒さの話の続きだけど、今回カイロはかなり活用したんですが、朝の機体移動の時なんか、手袋に仕込ませたのがほとんど役に立たないくらい寒かったです。カイロの中の化学反応の進行が、外気からの冷却スピードに完全に負けるのね。ただその時の反省を踏まえて、打上げ当日の待機時間中はカイロの使い方を工夫して、多少保つようにはできました(手袋の外側ではなく内側に仕込む、靴は靴下側に貼るのではなく靴側に貼る)。
- カザフスタンの通信事情、4年前はどうだったか記憶ないですが、辛かったです。外では概ね3Gですらなく2G、ホテルのWi-FIもイマイチ。会社のメールがまともに読み書きできない事象が何度か起きました。ただ反省点としては、ツアー参加前にできるだけメールをサーバーからローカルに移してしまっておくべきだったなと。ローカル側でのフィルタ適用中にも次のメールがサーバーにどんどん届くので、そこで処理が滞りがちでした。
- お金については成田で3万円をルーブルに変えたんですが、全然使い切らなかったです。あまりお土産にお金を使わなかったというのはあるけれど。もうちょっと無駄遣い?しても良かったかな......と帰ってきてから反省。モノより思い出派、ではありますけどね。自分用に買ったのは、星の街でクッションと小さなマトリョーシカ、エネルギヤ社博物館でマグカップ。
ツアー中はどうしてもアウトプットする時間が不足気味だったわけですが、帰国してから旅行記というか思い出を書かれている方が自分の他にもいらっしゃいます。それらツアー後のアウトプット含め、@Kei_Kei_Twiさんが素晴らしいまとめ、大陸トラベル(@tairiku_travel )様によるバイコヌール打ち上げ見学ツアー 2017 - Togetterを作成・更新してくださっているのは、大変ありがたいです。
最後に......このような素晴らしいツアーを企画し、催行してくださった大陸トラベルの皆さま(特に添乗員の大森さん)、同行者としてご自身の貴重な経験談や日本語翻訳の提供のみならず、ありがたい気配りを常にくださった菊池涼子さん、そしてツアーをご一緒した他の参加者の皆さまに、厚く御礼申し上げます。大変貴重な経験の数々を得ることができました、ありがとうございました。また何かの機会にお目にかかれればと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。