バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017 6日目
著
12月17日、バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017、6日目の覚え書き(5日目の続き)。
とっくに日本に帰ってきて社会復帰(謎)も果たしているのに、打上げ当日の覚え書きをするのは激しく今更な感じではあるのですが、日単位で書き始めてしまった以上、最後までこの旅行記はその前提で書き続けます。
- 7時にホテルを出て、すぐ裏手にある(前日は国際記者会見にお邪魔した)コスモノートホテルへ徒歩で移動、そこで出発式に臨む。
- 当然ながらメディアが優先的に入場していて、すでに宇宙飛行士達が乗り込むバスの周りは既に人垣が完成。一歩も入り込む余地がないし写真も撮れなさそう。
- バスの近くは諦めて、建物からバスに向かって歩いてくる姿を見ることに。果たして、怪しいBGMがかかり(後にその歌の歌詞が結構寂しい感じであることを教わった)、金井飛行士らが登場。
- あっという間に出発式は終了。再びスプートニクホテルに戻って、泊まり始めて以来初めての朝食を摂取。まぁ普通のバイキング。
- バスに乗り基地に入る。今度は宣誓式(10:20スタート)の見学。時間まで少し車内で待機。
- 宣誓式も、お偉い方々の立ち位置近辺は既にメディアの皆さんが陣取っていたので、それと対極にある建物の出入り口の傍に自分は陣取ることに。
- モコモコした冬用のスーツを着た状態で、金井飛行士らが登場。誰よりも早く「言ってらっしゃーい」の声をかけれたし、自分の方を見はしなかったけれど、ちゃんと手を振って応えてくれたのだと思う(日本語だから気がついたはず)。
- 宇宙飛行士達がバスに乗って移動してしまった後は、メディアも他の観光客も蜘蛛の子を散らしたようにいなくなってしまったけど、日本から来たツアーの一団は最後まで粘り強く写真を撮りまくるw
- 4年前にも撮った、ライトシーターの(まさに金井飛行士が立った)場所で敬礼した状態で記念撮影。やはりバイコヌールまで来たからには、このポーズを撮っておかないとね。
- そして昨日に引き続き、でバイコヌール宇宙基地博物館へ。ツアー中、2度もこの博物館を訪れることができるのは、とてもありがたい。前日、あまり見れなかった2階の展示を中心にじっくり眺める。
- 12時になり、打上げ見学場所へ移動。やはり射点から1.4kmの距離感は恐ろしく近く感じる。
- 早く来たおかげで、とても良い場所(メディアが陣取ってる建物のすぐ前、真ん中らへん)に陣取ることができた。が、マイナス15度とかの中をそのまま1時間、立ちっぱなしで待機ェ......
- 4年前と比べ素晴らしかったのが、カウントダウンクロックと、中継映像を見ることのできるスクリーンの設置。観光客向けに色気(何)を出したのだろうか?
- 到着後、すぐとロケットとの記念写真も撮ってしまったので、いよいよやることがない。ひたすら寒さに耐え続ける。
- そして予定通りの時刻に打上げ!!安定してるなぁ。離昇後数秒間は連写モードで撮りまくったけど後はカメラから目を離し、強烈な光と音を堪能。
- 想定外だったのは、あまりの寒さに指の震えが止められず、持参した双眼鏡が使い物にならなかった(顔に対して固定できなかった)こと。それぐらい、寒さに身体がやられてた。おかげで第一段の分離が見れず。
- 基地を後にし、バイコヌールの有名な(宇宙飛行士が両腕を広げた格好の)モニュメント経由で、昼食へ。
- その後、人っ子一人いない(警備の解かれた)コスモノートホテルへ。宇宙飛行士の並木道を見学。
- 土地柄、近年植えられたほとんどの木はダメになってしまってるんだけど、どういうわけか差がある(ちゃんと育ってるのとそうでないののギャップが大きい)。
- 並木道奥にあったソユーズの模型は、全然違う場所に移設されていて台座しかない。これは恒常的な移設なのか、それとも冬季限定か。
- その後の市内観光は、4年前にも行った場所だったりしたので自分はスキップ。スプートニクホテルに徒歩で戻って、しばしメール対応など。
- 夜は、翌朝が早いので希望者のみ19:45ロビーに集合、見た目のやや怪しいレストランで夕食。打上げ成功を祝し、昼食時には控えていたウォッカを(ビールに加えて)いただく。
- バイコヌールで過ごす、このツアーで最後の夜。多少、感傷的になる。この街を訪れるのはこれが最後なのか否か......2度あることは3度ある、と言うけれど。もし次があるなら、受験がひと段落したはずの息子と一緒に来たい。
- つくづく思う。あの光と音はたぶん呪い。死ぬまで解けることのない呪い。
7日目に続きます。