バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017 4日目
著
12月15日、バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017、4日目の覚え書き(3日目の続き)。
とにかく不便に感じるのがインターネット接続速度の遅さ。4年前にもこんなに悩まされただろうか? おかげでホテルにいる時間であっても、仕事のメール対応もままならない。そもそもイベント続きであまり自由時間が少ないツアーだし、かといって睡眠時間を削るというのも、万が一体調を崩してしまっては元も子もないから徹夜は避けてます。
- 3:15起床でメール対応などできる仕事を進めるも、接続速度が遅すぎて厳しい。
- 昨夜からの満腹感のため、朝食はスキップして仕事を続けるも、やはり接続速度のせいで捗らない。
- この日はいよいよロールアウト。寒さへの不安は尽きないが、ヒートテックの力を信じるしかない。
- 5:50集合でバスに乗車。昨日と同じバスで、倒すとそのまま直せない椅子があったり、座席番号が手書きだったり。
- 車内からすごく星が見える。気のせいかもしれないけれど、流れ星も(しかも2つ)見た気がする。最近、自分の視力をあてにできないのが悲しい。
- 贅沢にロールアウトは3箇所で見学。Site112、踏切地点、そしてガガーリン射点!!
- Site112や射点は、4年前にきた時にはソチ五輪に伴う警備強化だかでアクセスできなかった場所であり、4年越しの夢が叶う感。
- Site112の隣にある屋根が崩落したブランの格納庫は屋根に雨水が溜まったのが直接の原因だとか。8名がお亡くなりになったらしい。
- ロケットがSite112から出てきたのは7時。踏切地点より間近に見たそれは、どうしても華奢に映ってしまう。
- それにしてもマイナス17度で「今日は暖かくてラッキーだね」(菊池涼子さんがそう現地の誰かから声かけられたらしい)はないだろう......。
- 2度のスイッチバックを挟んで踏切地点までロケットが移動するのに1時間20分かかるらしいので、その間に基地内にあるホテルでトイレ休憩。
- そのホテルで、ふと食堂の奥の方に目をやったら、若田さんが食事をされていた。無論、声をかけることはできなかったけれど、なんていうか、4年前に宇宙へお見送りしたその人が間近にいる不思議。
- ホテル内にもちょっとした売店があって、結構模型は良い品を置いてたけど、やっぱり何も買わず(というか営業時間帯だっただろうか?)。
- 射点では、空港以来で時事通信の方とご挨拶。手足の指先が相当凍えたが(打上げ当日が思いやられる)、おかげでしっかりロケットが起立するプロセスの一部始終を間近に目にすることができた。
- 裏手にあった記念碑にも案内してもらえて、なんていうか、4年前と比べると素晴らしく寛容だなぁという印象。
- 名残惜しい射点を後にしてから、ブランのクローラーが2台、横並びで打ち捨てられている場所に立ち寄る。兵どもが夢の跡、感が半端ない。
- さらにブランの燃料充填なんかをコントロールしていた跡地を見学。今でも操作パネルに電気が通してあってピカピカ光るの萌える。
- いったんホテルに戻ってから向かったのが、バイコヌール宇宙基地歴史博物館。
- そこで4年前に見送ったソユーズロケットの部品と(若田さんに引き続き)再会。しかも触れてしまったという......すごく不思議な気持ちに。
- 民族衣装なんかが飾ってある、宇宙飛行士が打上げ前に記念写真を撮る恒例の場所で、自分も一枚撮っていただいた。それにしても、赤ん坊のおしっこをゆりかごの外に出す道具が強烈(男女別にデザインされている)。
- 夕食時(この日はサーモン)に思った。こちらのレストラン、ことごとく謎のミュージックビデオが店内で流れているのは4年前のまま。
5日目に続きます。