バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017 8〜9日目(最終日)
著
12月19〜20日、バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017、8〜9日目(最終日)の覚え書き(7日目の続き)。
日本に帰国する直前、モスクワに一泊して参加したのがエネルギア社の博物館を訪問するオプショナルツアーだったんですが、これがまたとんでもなかったです。ガガーリンが乗って地球に帰還したカプセルに触れたり、同じく実際に宇宙に行って帰ってきたソユーズに乗せてもらえたり、ある意味においてはバイコヌールで打上げを目にした時と同等もしくはそれ以上に興奮してしまったという。いやー旅の最終日にこんな素晴らしい経験ができてしまうとは、全く想像していませんでした。
- ツアー最終日の朝。5時前には起きメール対応と並行して荷造りをすませるなど。
- 朝食はスキップ。朝8時だというのに窓の外が真っ暗なのは、やはり慣れない。
- チェックアウトの後、8:20にホテルのロビーに集合、クロークにスーツケースを午後まで預ける(50ルーブル)。
- 別のオプショナルツアーに参加するとか、自由行動に充てる方々と別れて、エネルギア社博物館に向かう一行はバスへ。
- 反対車線は「超」通勤ラッシュ。まだ暗いので、どの車もライトを点けている奇妙さ。
- 車に貼られているステッカーで、赤の三角枠の中に漢字の「山」みたいな字が書かれているのは、冬用タイヤを装着していることのアピールなんだそう。だから何、という気もしなくも無いけれど。
- 朝食がわりに、車内でホテルの自販機で買ったチョコを食べる。水は、ホテルの部屋にあったのを持ってきてて正解だった。
- 博物館の前に立ち寄ったのが、コロリョフとガガーリンが仲良くベンチに座っている銅像。着いた時点では雪をかぶってたのに、係員の人が雪かきをしてくれ、そこでひとしきり記念撮影大会。いかにして面白いポーズをつけて撮るか、というネタの競い合いにw
- エネルギア社に到着。門を外から撮ってもいいけど、そこから博物館の中に入るまでは一切撮影不可とのお達し。バス車内でしっかりパスポートをチェックされるなど、警備は厳重。
- いよいよ館内の展示エリアに......入る前に既に扉の外から帰還済みのソユーズがゴロゴロしてるのが遠目に見えて頭がおかしくなりそうに(いや、既におかしくなってた)。
- 案内をしてくださったのは、とても秩序を好むとかいう説明員の方。順番に、2階の探査機のエリアからじっくり解説してくださった。とてもエネルギッシュにお話しされる方で、菊池涼子さんが日本語の翻訳を挟むのも苦労するぐらいw
- いやーしかし博物館は出血大サービスで凄かった、素晴らしかった。冒頭に書いたけどガガーリンやテレシコワらが乗って帰ってきた実物のカプセルが見放題のうえお触りOK、実機のソユーズにも乗せてもらえたし(レフトシーターになった)、ミールにあったのと同じらしいエアロバイクを漕がせてもらえたり、コロリョフの部屋を再現したところでは椅子に座って記念撮影させてもらえたり。だいぶテンションおかしかった。
- 予定の時間を大幅に超過していたけど、最後に土産物屋があったのでカレンダーとかピンバッジとかマグカップを購入。大満足。
- 再びコスモスホテルにバスで向かうも、渋滞に阻まれ途中、地下鉄に移動手段をスイッチ。2駅だけだけど、これはこれで楽しかった。乗車駅ではそれほど深く地中に潜らなかったのに、降車駅ではとんでもなく長い昇りエスカレーターを利用。
- 集合まで少しばかり時間があったから、ホテルにすぐ向かわず、宇宙飛行士記念博物館へ。展示は4年前に見ていたし、そもそも時間的に足りないのでスルー、土産物屋でミニノートを購入。
- おかしかったのが、レゴもどきがいくつか陳列されていたこと。本物のレゴか否かは、ここではどうでも良いのだろうな。
- 15:50、コスモスホテルのロビーにて再び集合。スーツケースを受け取り、バスに乗ってシェレメーチェヴォ国際空港(SVO)に移動。
- チェックイン、出国審査の後、空港内で解散。自分は会社の同僚向けにお菓子のお土産を買い込んだら、ひとまずBURGER KINGで遅い昼食。まぁ博物館で過ごした時間がめっちゃ充実してたから、仕方ない。よくわからんセットを頼んだら甘ったるいパイがついてた。
- SU260便に搭乗、36Kは窓際席なうえお隣が空席だったので超ラッキー。前半は眠って過ごし、後半ではレオーノフ飛行士の半生みたいなドキュメンタリー番組を英語字幕で見て過ごす。
- レオーノフ飛行士、とても苦労されていたんだな......若くして娘さんを亡くされたり、理不尽な解雇を受けたり。同時に、ノーベル賞に2度ノミネートされながら当時の政情ゆえ受賞を許されなかったコロリョフ氏への彼の尊敬の念もとてもよく伝わってきた番組だった。
- 日本時間のお昼過ぎに成田に無事到着。スーツケースを受領したところでツアーの解散式、菊池涼子さんから締めのお言葉をいただき、一本締めをしてさようなら。
- まずはイモトのWi-Fiを返却ボックスに投げ入れ、余ったルーブルを両替......しようとしたら、同じフロアには200m離れた京葉銀行しか扱っていないと言われる。おかげでスタバに立ち寄る時間がなくなった。
- スカイライナー20号 4号車13Aで日暮里まで移動、そこで菊池涼子さんともお別れ。田端まではツアーでご一緒した方と同じ電車で。
- 14:46帰宅、ミッションコンプリート。このツアーでお世話になった全ての皆様に感謝。ありがとうございました!