バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017 2日目
著
12月13日、バイコヌール宇宙基地打ち上げ見学ツアー 2017、2日目の覚え書き(1日目の続き)。
旅が始まってからというもの、連日イベントが多く、なかなか覚え書きもままなりません。もっとも、覚え書きのために睡眠を削ったりするのは本末転倒ですし、旅をしている最中は記録云々より旅を楽しむこと自体に専念すべきとも思っているので以下略。あまりのイベントの多さに時間感覚が狂いがちで、後からあれこれ編集することになりそうですけど、ひとまずアウトプットしておこうかと。
- 時差ボケからか、3時半には起きてしまう。コスモスホテルの自室は、宇宙征服者のオベリスクに面した部屋で眺望は良い(が天気は良くない)。
- シャワーの水量と水温を個別に制御できるのはアメリカのホテルの5000超倍マシなんだけど、どちらに捻ると水温がどうなるかのサインが無い。あと、ドライヤーが無駄に巨大だし掃除機みたいなデザイン。
- 朝食はホテルのレストラン(1Fのはずが急遽、2Fに施設側の都合で変更)にて、バイキング式。良くわからないけどそれなりに美味しい何かを摂取。
- ホテルをチェックアウト(カードキーを箱に投げ入れるだけ)して8:45にロビーで集合。そして、「星の街見学」オプショナルツアーに参加すべくバスに乗車。
- 日は昇っているはずなのに、とにかく曇っていて暗いのが、ますますロシアの風景をロシアらしくさせているような、いないような。建物は概ね高さが一定で画一的。
- 渋滞に巻き込まれることなく、時間に余裕を持って星の街に着いたので、入り口にあるモニュメントでしばし撮影大会。
- 現地の担当の方が、入場許可証を会議が行われている部屋に置き忘れたとかで、観光案内所で30分近く足止め。まぁその程度のイベントでは驚かない(旅はいつでも臨機応変が肝要)。
- ようやく、という感じで始まった星の街の施設見学。まずは回転椅子......椅子は回転せずに周囲のパターンが回転するタイプの機材もあったのが興味深かった。
- 次いで、ミールのモックアップ脇にある会議室で2度の宇宙滞在の経験がある現役宇宙飛行士、アレクサンドル・スクボルソフ氏と質疑応答の時間!これはやはり菊池涼子さんのコネがあってこその素晴らしい企画。
- 興味深いお話をたくさん伺ったのだけど、中でも自分が質問した緊急事の話(火災には3度遭ったが大事なのはすぐにエアコンを止めて酸素の供給を断つこと)、比較的最近に始まった慣習の話(ドッキング装置のピンが付けた痕跡にサインをする)、そして怪我のために宇宙飛行が延びてしまったが最初の飛行は宇宙飛行士だった父に、2度目の飛行は子供に、そしていずれ3度目は孫(既にいらっしゃるのだそう)に捧げたいという発言が印象的。
- その後、途中で遅い昼食を挟みつつ、ミールのモックアップ、ISSのモックアップ、ソユーズのシミュレーター(実際にESAの宇宙飛行士がトレーニングをされていた)、遠心加速機(小さい方)等を見学。次から次へと情報量に圧倒されてちょっと途中からわけがわからない......ブランのものというシミュレーターも近づいて中を覗くことができて大満足。
- ミールのモックアップに入る際には、靴の上から薄い青色のビニール靴を履いて中に入った。やはり大事にしてるんだな。
- 土産物屋でクッションと小さな宇宙飛行士柄のマトリョーシカを購入し、後ろ髪を引かれる思いで星の街を後に。前日、日本から到着したシェレメーチェヴォ国際空港(SVO)へ。
- 空港内で、宇宙食の自動販売機を発見!しかしこれ、歯磨き粉の自動販売機に見える。
- チェックインまでの間メールをチェックしていたら、不意におばさまから声をかけられ、何やらトイレに行くから荷物を見ていてくれと......しかしロシア語も話せない見ず知らずの相手に預けるとは、なんて大胆不敵な。しかも、おばさまが戻ってくるより前に自分が集合時間を迎えその場所を離脱せざるを得ず......。
- 一路、KC874便でカザフスタンへ。座席は通路側の31C。疲れからか、機内では割とあっさり気絶。
3日目に続きます。