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山に入るということ、救助に携わる方々に思いを寄せること

阿曽原温泉小屋の佐々木さんが、第61回富山・岐阜・長野三県山岳遭難防止対策連絡協議会での模様をBlog記事で紹介しながら、素晴らしくもありがたいお言葉を連発してらしたので、引用しつつ覚え書き。まずはギリギリ!から:

黒部を訪れたほとんどの方々は、圧倒的な迫力・パワーに感動して、加えて頑張ってその中に入って来ている自分にも感動しておられるはずです。
感動した回数が多いほど「充実した人生」なんだろうと考えますが、我々は、その感動のサポートをして喜ぶ姿に直に接する事の出来る「山小屋の仕事」に遣り甲斐を感じています。
感動する姿をいっぱい見て来た我々は、感動を無事に家まで持ち帰ってもらえるには何をしてゆけばよいのか?考えながら仕事をしているつもりですが実際歩くのは皆さんです!!

佐々木さんの、黒部を訪れる人々やその安全に対する想い、いや情熱と言ったほうが良いのかもしれないけれど、本当にありがたく思う次第です。通算では6度目となった今年の黒部峡谷・下ノ廊下ツアー 2019では転倒事故で途中離脱したからこそ余計に、佐々木さんの言葉が身に沁みます。特にソロで歩いていると、ついつい自分本位になりがちで、それはソロ登山に感じる「自由」という最大の魅力と表裏一体ではあるのだけど、登山者の安全を願い・守る数多くの方々の支えがあってこそ感じられる、いや感じるべき「自由」なのだと思いました。続いて人間は、チッポケなのです。から:

ヘリコプターでの救助は、登山道から救助隊員が直接アプローチする事に比べれば楽チンに見えるかもしれませんが、捜索するにも収容するにも全然そんなことありませんから。
何度も言いますが、遭難事故さえ防げれば現場で危険な活動をすることも無いのですから、歩かれる方々におかれましては安全登山をお願いいたします。

どちらの記事にも、消防防災ヘリコプター機内から撮影された模様が写真で紹介されています。自分も今年初めて期せずして遺体収容現場に遭遇し(最初は救助活動かと思ったけれど後にそうではなかったことが判明)、間近に消防防災ヘリコプターを目にしたのですが、実際大変なお仕事なんですよね......『穂高小屋番レスキュー日記』を読んだ時にも思いましたけど。

再び近づく消防防災ヘリ

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