Space AdventuresとSpaceXの協業に思う
著
SpaceXのCrew Dragonを用いた宇宙旅行が、Space Adventuresから発表されました。自分が読んだ日本語記事:
- SpaceXとSpace Adventuresが提携し2021年にも宇宙旅行を提供 | TechCrunch Japan
- SpaceX、宇宙船「Crew Dragon」による民間宇宙旅行を提供へ - CNET Japan
- スペースX、ISS高度を超える宇宙旅行サービスを開始。早ければ2021年末から(秋山文野) - 個人 - Yahoo!ニュース
- SpaceXのCrew Dragon宇宙船による民間宇宙旅行、2021年から2022年にも実現へ? | スラド サイエンス(コメント付いてないなぁ......みんな興味ない?)
かつてSpace Adventuresに宇宙旅行(といっても、いつの間にか同社がしれっと取り扱いをやめた弾道飛行のものだけど)を申し込んでいた立場としては、いろいろ思うところがあります。あ、ちなみに昔すぎて「そんな立場だったっけ?」と思われた方には、過去の覚え書きをどうぞ:
- 宇宙に行けることになりました(2005年4月1日 著)
- Space Adventures社のSuborbital Spaceflightをキャンセル(2008年10月13日 著)
やっぱり地球を周回する軌道飛行こそ宇宙旅行であって、Virgin Galacticとの競争に敗れたにせよ、微小重力を体験しながら地球を眺めることのできる時間に制約の大きい弾道飛行から手を引いたのは、同社にとって正しい選択だろうと思います。いっぽうで、自分がMVPに選ばれ社内表彰されたのが早すぎたというか、タイミングが合っていたら今回発表された宇宙旅行に申し込めたかもしれないなどと妄想もします。もっとも、15年前の弾道飛行より今回のCrew Dragonに乗るほうが金額的には遥かに高くつくだろうし、それに見合った活躍をしているかといえば全然ですけどね......。
ともあれ、Space AdventuresとSpaceXの協業を歓迎したい。自分のようなごく普通の一般人が、軌道飛行を少しでも安く体験するための道筋を両社が切り拓いてくれることを、強く期待したい。まぁ僕が死ぬまでには、僕個人の貯金で地球を周回できるほど値段が下がるとは考えにくいけれど......それでも、それでも故Steve Jobs氏に代わりElon Musk氏(ならびにSpaceX)が生み出す現実歪曲空間を、自分は信じたい。