バイコヌール宇宙基地打上げ見学ツアー 5日目
著
バイコヌール宇宙基地打上げ見学ツアーの4日目の続き、11月7日(打上げ当日)の覚え書き。写真はBaikonur Cosmodrome Tour 2013 - a set on Flickrに随時追加中。
- 0時に起床。やや気絶しながらも、寝過ごすことなく3:30の集合時間には間に合いました。まずはコスモノートホテルでクルーの皆さんのお見送り。
- 椅子の上に乗っかってもなお、写真撮るの難しかったです。あっという間に通り過ぎバスに乗ってしまったし、暗かったし、そもそもプレス/メディアの人数が多くて。しかしこれはこれで貴重な機会。
- いったんスプートニクホテルに戻り、再び今度は宇宙基地内に向け移動。手荷物検査を受けたけれど、厳しいのか厳しくないのか、よくわからない......。
- 宣誓式の場所にたどり着いてまずやったことと言えば、宇宙飛行士の立ち位置(地面にマークがある)に立って敬礼!の記念写真撮影。結果的に、若田さんが立ったのと完全に同じ位置でした。
- 予想外だったのは、宣誓式前に若田さんの姿を目にする機会をいただけたこと。射点や工場に立ち入れなかった代わりのサプライズかしら?ご家族との会話を聞いてしまうのは、ややバツが悪い気もしたけど。
- 宣誓式もあっという間だったなー。ようやく建物から出て来た、と思ったらあっという間に前を通り過ぎ、バスに乗り込んでしまって。でも「いってらっしゃい」の声はちゃんと届いたハズ。
- その後、同じ基地内の施設で朝食。予想外に豪勢。まぁ内容的にはNASAツアーと同じであり、若田さんのご家族とも同じメニューなわけで。いや実に有難いことです。
- 打上げまでの時間は博物館の見学。しかし時間の制約が厳しく、ブランにかなりの時間を費やした結果、全然じっくり見て回る余裕なんて無いどころか、コロリョフ/ガガーリンのコテージに行けないわ、土産物屋はチェックできないわ。
- TBS宇宙プロジェクトの展示前で、今回のツアー同行者で宇宙飛行士の資格を取った菊池涼子さんと、貴重な?ツーショット。時空を超えたわー(謎
- 打上げ見学/取材場所に到着したのは、打上げの25分くらい前だったかな。とりあえずロケットまでの距離感がすごい。近い、近すぎる。種子島やフロリダでは考えられない距離。
- 予定通りの時刻に打上げ!!それにしても味気、色気がない。カウントダウンとかそういう演出ぽいの一切なし。発射台の動きを見逃してたらまず事前に気付けないのでは?と思ったくらい。しかし、それがいい。人を宇宙へ運ぶことなんざ「当たり前」、そんな印象が強い。
- ロケット本体が地上に出て2、3秒まではカメラのシャッターを切り続けたけど、後は諦めて(謎)自分の目と耳で打上げを感じることに専念。音は期待したほどでも無かったけれど、視覚的なインパクトは、これまで目にしたロケット(H-IIA/H-IIB/スペースシャトル)に引けを取らなかったですね。なにせ、煙が一切出ないものだから。それが一種、不思議でもあり、異様にも映ったけれど、逆に力強さも感じました。雲一つ無かったおかげで、第一段が分離してしばらくまでは、双眼鏡で追跡。
- やや気が抜けたような状態でいったんスプートニクホテルに戻り小休止。お昼は、昨夜と同じレストランまで徒歩で往復。ここ、味といい量といい、すごくいい感じ。
- ドッキングの模様を見届けるべく、専用の会場へ。途中、昔使われていた汽車とか駅(こちらは現役、ただし日に一往復のみのダイヤ)を見学。
- ドッキング成功を見届けてから、ハッチオープンまで時間があったので(NASA/JAXAな方々は同じ建物内でレセプション)、皆で本屋(前に行ったときは閉まっていた)へ。そこで自分のお土産に本を買いました(690ルーブル)。オールカラー、英露両併記で、今回訪れた多くがカバーされているバイコヌール本。
- ハッチオープンを見届けるなかでは、自分がいたまさにその場所とISSを繋いでの中継があったのが面白かったですね。タイムラグを実感したというか。印象的だったのは、若田さんのお母様の言葉。80才だそうだけれど、何とも素敵なお言葉でした。素敵すぎて少し泣きました。
- ホテルに戻って夕食。そのときにはお酒は口にしなかったけれど、再び添乗員さんとバーで打上げ成功の祝杯をあげてから部屋に戻りました。
- NASA/JAXAな皆さん、夕食時からウォッカを飲む「ウラー!ウラー!!ウラー!!!」てな声をあげてたけど、夜中の2時くらいまで続いていただような。めでたいので、別に良いのですが。
6日目に続きます。