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アクセシビリティキャンプ東京 2016『日中韓 Webアクセシビリティ サミット』

登壇中の張善英氏(左)と通訳の方(右)

10月29日の覚え書き。日本のWebアクセシビリティ活動家(謎)の一人として、アクセシビリティキャンプ東京 2016『日中韓 Webアクセシビリティ サミット』に参加しました。アクセシビリティキャンプ東京、しばらく開催が途絶えていたと思ったら、随分と豪華な企画で復活を遂げましたね......登壇された皆様&運営側の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。Twitterで複数人が中継してくださっていたので、関連するつぶやきをアクセシビリティキャンプ東京 2016『日中韓 Webアクセシビリティ サミット』 #a11ytokyo - Togetterまとめにまとめてあります。

本イベント最大の目玉コンテンツは、何と言っても日本と関係の深い中韓のWebアクセシビリティ事情でありましょう。残念ながら中国から参加された方はいらっしゃらなかったようですが、韓国から「自腹で」渡航されたAccessibility Camp Seuoulの方々が韓国語で、もろもろ解説してくださいました。懇親会には参加しなかったので、何が皆さんを来日に駆り立てたのかは伺えなかったのですけど、僕が数年前からCSUNに自腹で参加してるのと同じような動機かしら?関係ないけど、10年前にお招きいただいて韓国へ行ったのが懐かしい(SOFTEXPO & DCF 20062nd Korea Web Standards Day参照)。

韓国のお話で興味深かったのはやっぱり、認証制度のお話ですね。最後のパネルで植木さんからマイクを向けられた時も、申し込み時に書いたはずの質問は全部忘れたことにして、認証制度の有効性について突っ込んでみました。回答してくださった張善英さん、講演の中で「政府の関与が必ずしも良いことではない」とか「継続的な努力が必要な仕組みにはなっている」と言われていたし、土屋さんからの質問に対する回答の中で「たとえ認証を受けたたとしてもアクセシブルだとは限らない」と言われていただけに、無いよりはマシというレベルの位置付けかなという印象。品質全体の底上げには間違いなく貢献したと思いますけど。

中国についてのお話では、何と言ってもその特殊なインターネット事情に興味を惹かれました。ことSEOに関しては、それ以外の国・地域とまるで異なる戦略・戦術が必要ですね。今はまだ法制化されていないけれど、遠くない将来、中国でも法律によってWebアクセシビリティが強制されるかもしれないそうです。法制化前であるにもかかわらず、鉄道の前売券を購入するのにCAPTCHAの利用を強制されたとかで訴訟が起きているというのは、特に興味深いなと思いました。あとは、AlibabaがW3Cに参加しているのが個人的には要注目かなと。

以下余談ですが、3年前、第4回アクセシビリティキャンプ東京韓国のWebアクセシビリティ動向を発表してくださったSeoung Euon Shinさんが会場にいらして、久しぶりにご挨拶をできたのが嬉しかったです。また、以前からご活躍のほどは見聞きしていましたが、サイボウズの若き活動家、小林さんとようやく?お会いできました。

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