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2nd Korea Web Standards Day

遅ればせながら11月30日の覚え書き。SOFTEXPO & DCF 2006での講演を無事?終えて、ChannyさんShinさんらと共に別のホテル(OakWood Premier Coex Center)へ移動。2nd Korea Web Standards Dayに参加するためです。主催はCSS Design KoreaならびにWebStandard Korea、ともに韓国国内でWeb標準の普及啓蒙を推進している団体。そして後援は韓国ソフトウェア振興院(KIPA)やChannyさんがお勤めのDaumなどです。間接的にであれ、国がこのようなイベントを後援しているというのは素晴しいですね。
会場に着くなり、その豪華さにはびっくり。ホテルの会議室を一室借り切っての会場には食べ物や飲み物が豊富に用意されていたほか、各テーブルにはキャンドルが!!まるで、一足早くクリスマスパーティーの会場にでも来たかのようです。もっとも、10月28日に開催された第1回(1st Korea Web Standards Day)はいたって質素だったそうで、今回が特別?らしいです。テーブル毎に食事タイムを楽しんだあとは、Channyさんの開催挨拶に続き、いよいよイベントの本題であります討論タイム。各プレゼンターがKeynoteを使って短いプレゼンを行ったあとで、自由にマイクを握り意見を言い合うというスタイルで進行しました。今回扱われたテーマは以下の三つ。

  1. Web標準の経済学:コストにまつわる問題
  2. Web Publisherの役割
  3. 顧客や同僚、上司に対するWeb標準の訴求法

一番目と三番目については日本でも比較的よく目に(耳に)した議論であり、そこで登場した意見というのも(ポジティブなものもネガティブなものも)特にこれといって驚かされるようなものはありませんでした。やや発言者に偏りがみられたものの、議論そのものはいたって健全というか、Web標準準拠への反対意見も、それはそれで傾聴に値する内容でした。
二番目のテーマが中でも興味深く、というのも最近(X)HTMLやCSSを記述する立場の肩書きに「Web Publisher」を使うというアイディアが登場、どうやらそれを発端に職名とその役割を巡っていろいろ議論がなされているようなのです。似たような議論はもちろん日本でもありますし、おそらくWeb制作業界が世界共通で抱いている悩みの一つではないかと。どの職名が具体的にどのような業務内容と紐づけられるか、その定義が固まるまでには、今しばらく時間がかかるのではないか、と僕は思っています。それは裏を返せばこの業界がまだ未成熟だ、という意見でもあるのですが。
イベントの最後にくじ引き大会があり、参加者にそれぞれ配られた名札の裏に書かれた番号が引き当てられると、書籍がプレゼントされるという方式。ゲスト参加の僕もくじ引き係として参加させていただき、またその直前にご挨拶を兼ねてごく手短に「良いWebサイトとは何か、を一人一人が考え続けることが重要」というコメントもさせていただきました(金さん、通訳ありがとう)。

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