日本の宇宙開発最前線
少し前のことですが、有人ロケット研究会の総会・定例会に、オンラインで(焼岳山行 2025&上高地帝国ホテルに宿泊から帰る道すがら、無理やりスマホのZoomから耳だけ)参加しました。目玉はなんといっても、松浦晋也さんのご講演!!なにせ私はSpace Server(何)世代ですからね。
「日本の有人宇宙飛行に向けての展望」というテーマのご講演、たいへん面白くて、録画やスライドが非公開なのが残念。それはそれとして、そういえば松浦さんの比較的最近の著作『日本の宇宙開発最前線』について覚え書きしてなかったなぁと。
私、この本にはちょっと不満があって、というのもタイトルに偽りありというか......おそらく、扶桑社のマーケティング担当が強く推した結果としてついたタイトルだと思うのですけど、内容とのギャップを強く感じるのですよ。日本の宇宙ベンチャー各社の最新動向にほとんど触れられておらず、過去の経緯だとか日米(というか対SpaceX)比較に偏って感じられて。そこは「あとがき」の
2024年現在の、激動する宇宙開発を巡る状況を、日本と世界を対比する形で書く、という意図で書き始めた本書だが、実のところかなりのことが内容から漏れてしまった。スペースXの動きがあまりに劇的で速いため、同社の記述がかなり増えてしまったからである。
というくだりにご本人なりの悔しさ、反省?が色濃く出ていますけど......やっぱり、このタイトルで出版・発売したのは間違いだったのではと、思ってしまいます。まぁ私は松浦さんのファンなので(謎)、内容(というか「松浦節」とでも呼ぶべきか)自体は興味深く拝読しましたけども。
@kazuhitoは、木達一仁の個人サイトです。主に宇宙開発や人力飛行機、Webデザイン全般に興味があります。Apple製品と麺類とコーヒーが好きです。南極には何度でも行きたい。アクセシビリティおじさんとしてのスローガンは「Webアクセシビリティ・ファースト」。