勤続20周年
著
現在の勤務先に入社し、仕事始めというタイトルの記事を書いたのが2004年2月2日。というわけで、そんな実感はこれっぽっちも湧きませんけど、勤続20周年を迎えました。若かりし頃の私をご存知ない方(というか同じ社内でもそういう方が今や大半だと思う笑)からすると、「社長」なんて大層な肩書きを頂いていた過去があるだけに、さぞ順風満帆のキャリアを歩んできたのだろうと思われるかもしれませんが、そんなことは微塵もありません。
かつて、何故そんな大量の仕事を抱えることができたのか不思議に思うような働き方を、していた時期がありました。フロントエンドの設計案件を複数掛け持ちしつつ、セミナーや社外イベントに登壇したり、時には書籍の監訳を1〜2冊並行しながら、毎週Blog記事を書いたり、自社サイトの運用を続けつつ、当然ながら管掌範囲のマネジメント系業務も担い......結果、家族には迷惑をかけ、最終的に自分で自分を壊してしまった。
誤解のないよう書いておきますが、すべては自分が選んだ働き方であり、生き方であって、起こった問題の原因は自分にあります。分不相応な、能力以上の仕事を引き受けて、自滅したわけですから。なので、勤務先や上司のことを恨んだりなんかしていませんし、今となっては感謝しかありません。さまざまな挑戦を通じて、昔より少しばかり成長することができた、その貴重な修行の場を与えていただけました。
現在、勤務先でご一緒させていただいている皆さんはもちろん、過去のいち時期においてご一緒させていただき、今は異なる環境で活躍されている皆さま、そしてまた勤務先を通じて知り合いお世話になったすべての皆さまにも、ここでひっそり御礼申し上げます。こんな未熟な私を支えていただいて、本当にありがとうございました。気づけばすでに50歳......昨年取締役を退任し、山行で喩えるなら下山中の身ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。