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取締役を退任

本日開催の定時株主総会をもって、取締役を退任しました。ただし、会社を退職したわけではなく、今後は「エグゼクティブ・フェロー」という肩書きで、セミナーの企画・開催やWebサイトでの情報発信といった広報・PRを中心に、業務量を減らしつつ引き続き社業に従事します。

2004年2月に入社して、3年後の2007年6月に選任していただきましたので、かれこれ16年にわたり取締役の立場で仕事をしてきたことになります。在任中、社内外を問わず多くの方々に支えていただけたこと、心から感謝しています。個別にお伝えしたいところですが、まとめさせていただいて......本当にお世話になりました、ありがとうございました。

大っぴらに書けること、書けないことが入り組んでおり、退任に至った理由や背景については、ここには書きません(書けません笑)。しかし会社にとっても私個人にとっても、この退任が極めて前向きかつ必要な選択だったと確信している点は、あらぬ誤解を招かぬよう明記しておきます。

まぁ、取締役に分不相応なのは私自身、誰よりもよく認識してきたことです。それでも、その立場を受け入れることが、自分はもとより会社にとっても善きことと信じ、頑張ってきたつもり。しかし振り返れば、気持ちが空回りして周囲にご迷惑をおかけしてばかりだったなあと、反省しきりです。

退任をしたことで、そうした苦しみから解放されるという意味では正直、安堵しています。それはかつて、「社長」の肩書きを外していただいた際に抱いたのと同種の安堵。山岳遭難の多くは下山中に発生するのが通説ですが、ひとつの山に登頂してから安全域まで降りてきた、その感覚にも似ています。

我ながら、相変わらずなんて器の小さい人間なんだと思うけれど......もうじき50歳、ついに半世紀を生きました。社会に出てからは四半世紀、まだまだ生かされる限り、人間的成長を目指し続けなければなりません。当面のあいだは、収入を減らし仕事以外に割く時間を増やしつつ、これまでと少し違った環境下で気持ち新たに修行に臨みます。

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