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『舞いあがれ!』なにわバードマン編を一話も見なかった件

人力飛行機・鳥人間コンテスト Advent Calendar 2022(なんとも寂しい登録状況......)の9日目の記事です。タイトルがすべてですが鳥人間界隈、人力飛行機界隈で大きな話題となったNHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』、私は一話も見てません......パイロットとして鳥人間コンテストに2度出場した身ゆえ、なにわバードマン編の内容には人一倍、興味を抱きながらも。

一番の理由は、所詮ドラマである以上、現実とは異なる(ないし、現実にはあり得ない)演出がなされるのは必定であって、そういうのをいちいち気にしてしまいそうだから。一種の「間違い探し」を無意識にしてしまうと思うんですよ、もしも見ていたら。もちろん、撮影には堺・風車の会が協力していたり、人力飛行機考証としてインターステラテクノロジズのいな様こと稲川氏(もとMeister)が参加している以上、極端におかしな演出は無かったのだろうと信じますけど。

別の理由として、話数の制約からおそらく部員同士のドロドロしたやり取りが描かれることは無く、そうである以上わざわざ時間を割いて見る価値を自分は感じないだろう......と勝手に予想していたこともあります。それはそれで「所詮ドラマ」と割り切り楽しむこともできたでしょうが、自分の経験上は一切ドロドロしたやり取りなく人力飛行機を作って飛ばせる学生サークルなんて虚構の極みと思ってますから笑。

なぜそう思うかといえば、まぁやっぱり学生は若くて未熟だから。歳を取っても未熟なお前が言うなという批判は甘受しますけど、あれだけ巨大なサイズの機体(しかも人命が懸かる)を、お金と手間暇かけて集団で作り運用するのに、どれだけの技術......純粋に工学的な技術のみならず、チームビルディングやら各種マネジメントやらの技術が必要かって、まず理解しないで参加しますからね。参加した後で痛い目に遭って、そこでようやく学ぶわけですよ、いろいろね。

とまあそんな感じで、面白味の欠片もない記事を書いてしまいましたが、しかし自分としては「舞いあがれ!」で人力飛行機にスポットが当たったことは、嬉しく思っています。四半世紀以上昔の話とはいえ、学生当時の自分が文字通りすべてを賭けて取り組んでいたことを肯定してもらえたっていうか、一定の価値を認めてもらえたような気がして笑。それに、鳥人間に出場するチームってみんなぶっつけ本番なんじゃないかみたいな世間にありがちな誤解(いや大抵は事前に試験飛行してますって)を解くのにも、一役買ったのではないかしら......知らんけど。

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