2021年度 宇宙飛行士候補者 募集要項の感想
著
だいぶ遅かったなーという印象があるけど、ともあれ予告されていた通り、2021年度 宇宙飛行士候補者 募集要項が発表されました(プレスリリース)。特設サイトのキャッチコピーは「宇宙飛行士に、転職だ。」......語感的に全然近くないのに、何故かGreenの「ちくしょう。転職だ!」を想起してしまうなあ。すっかり脳が何かに毒されてしまっている感じ。
さて、自分はこれに応募するつもりは(現時点では)ありません。もちろん宇宙には行きたいけれど、その目的において職業的宇宙飛行士=JAXA職員になる必然はないと思うから。どうせ選ばれっこない、そこまで優秀な人間ではないという劣等感があるし、そもそも年齢的に無理がある(既にNASAの宇宙飛行士が引退する平均年齢を迎えている)。
けれどやっぱり興味はあるから、募集要項は読んでしまうよね。3年以上の実務経験はあるし、医学的特性はすべてクリアしている(と思う)から、応募資格はある。受付期間の長さ(2021年12月20日〜2022年3月4日)ゆえ、気が変わって記念受験してやろうかぐらい思うかもしれない。それはそれで、真剣に職業的宇宙飛行士を目指す若者とか関係者の皆様に対する申し訳なさを感じて悩ましいけれど。
内容的には以前から語られていた(Re: JAXA「宇宙飛行士」13年ぶり募集は文・理不問に見る、現代のリーダー像とは?)通りの感じ。泳げなくても、運転免許を持ってなくても応募できる(その後の訓練期間中に充足できる)のは、ありがたい(謎)。職務内容において、アウトリーチ業務がやや重視されてる印象なのも、広報・PRを現在大学院で学んでいる自分には有利かもしれない笑
さて、どれだけの人数がエントリーすることになるかな......自分の記念受験云々より、そっちの方が気になります。メディアでの報道を見るに、割とこう学歴不問(というより文・理不問?)という点が注目されてる感じがするけど、過去の募集からすればうんと間口を広げたわけで、それに見合った応募者の増加なり競争倍率の上昇が見られるかどうか? 日本の有人宇宙開発が衰退するか否かの分水嶺、そのKPIと映らなくもないです。