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剱岳山行 2021

この景色見ながらの飯はウマい

8月28〜29日の覚え書き。ヤマテンの予報では、土曜はイマイチだけど日曜は晴れだったので、5年連続・5度目で剱岳に登ってきました。新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るっている状況下での登山、批判は当然あろうかと思いますが、体調管理にしろ感染拡大の防止にしろ、自分なりに最大限の慎重さをもって臨んだつもりです。例えば人との接触を最小限に止めるため、富山へ行くたび食してきたブラックラーメンも、今回は我慢したくらい。

行程は過去4回(2017年 / 2018年 / 2019年 / 2020年)とほぼ同じですが、昨年以上に体力の低下を感じました。既にスポーツクラブ通いを止めて久しく、継続的に行っている運動といえば風呂場で行うスクワットくらいで、あとはたまに大学院と自宅のあいだを徒歩で往復する程度では、ちょっと辛い......心臓より先に筋肉が音を上げる感じです。写真は剱岳山行 2021 | Flickrにまとめました。

今回で5往復もしたのか思うと、別山尾根ルートはさすがにもう卒業していいかなって思えました。来年また剱岳に登るとしたら、ぜひ早月尾根から登りたい。聞いた限りでは体力勝負というだけで、危なっかしさで言うと別山尾根の方が上みたいだし。

1日目(8月28日)

  1. 4時頃起床。シャワーを浴びて身支度。5時半過ぎに自宅を出る。上野駅の昨年は閉まっていたコンビニ、今年は同じ時間でも営業していたので、朝食を調達。
  2. かがやき501号で富山へ。電鉄富山駅にてアルペンルートの切符を買おうとしたところ、先に買った立山駅までの切符を払い戻していただくことに。ご面倒をおかけしてしまった。
  3. 9:03発の立山行きに乗る。この時点ではよく晴れていて、車中から剱岳の山頂やその近くのギザギザがとてもよく見えていた。10:20発の立山ケーブルカーに乗り換え。
  4. 美女平で若干、待たされたけれど、11:00発のバスに乗り換え。一番に並んでいたので一番前の列に乗れた。途中、工事のため片側交互通行の場所を見かけた。
  5. ついさっきまで青空が望めていたのに、どんどん雲が立ち込め暗くなっていく......まぁ天気がイマイチなのは想定の範囲内ということで、できるだけ気にしないようにした。
  6. 室堂に着いて、まずは腹ごしらえに立山そば!!昨年は営業していなかったので(今年の営業は事前にチェック済みだった)嬉しい。白海老かき揚げ蕎麦、鱒の寿司を食す。
  7. 山岳情報をチェック、次いで立山玉殿の湧水でボトルを満たす。今年については2本あるボトルは空のまま家を出たのだった(500mlのペットボトルの水は予備で持ち運んでた)。
  8. 12:24、いつ雨が降り始めてもおかしくない曇天の下で歩き始める。雷鳥沢キャンプ場に着く時点で既に本降り、そこでトイレ休憩を入れつつレインウェアを着込んだ。
  9. 気温も低く、暑さを感じないなか登り続ける。14:25頃に剱御前小舎に到着。トイレ休憩しつつ、先に進むべきか、室堂へ引き返すかなどを思案。
  10. 室堂に戻ってもバスに乗れるか微妙な時間。ガスガスだし雨も普通に降ってはいるが、雷は鳴っていない。道迷いの可能性は低いと判断、剣山荘まで向かうことを決意。
  11. もはや眺望は望むべくも無いので、カメラはザックにしまって剱御前小舎を出発。ひたすら雨の中を歩き続けた。無事に剣山荘まで辿り着けた時は、さすがにホッとした。
  12. 何箇所か雪が残ってたけれど、今年は(時期的にも)軽アイゼンは不要と思って持ってきてなかったし、実際問題なくトラバースできた。
  13. 割り当てられたのは「雄山」の203(つまり上段のベッド)。1泊2食(夕食+お弁当)で11,000円。夕食は2ラウンド目、17:30〜の回。
  14. 下着までずぶ濡れになってしまっていたので、夕食前にトイレで乾いたのに着替えたけれど、低体温症なんかにならなくてよかった。
  15. 夕食は、ご飯と味噌汁、それぞれ2杯いただく。夜になっても風が強くて、音が少し恐ろしかった。なんとか、朝までに弱まることを祈りながら眠りにつく。

2日目(8月29日)

  1. 3時起床。いつの間にか、風の音は止まっていた。これなら予定通り登りに出れそう(前日の時点では、剣山荘に泊まるだけ泊まって室堂に帰ることも想定していた)。
  2. 3:48、剣山荘を出発。前後に人は少なく、快適なマイペース登山が続く。4:57、前劔着。雲海からの日の出が美しい......そして6:06、登頂。自分の他はソロの山ガール一人しかいない。
  3. その山ガールから、写真撮りましょうか?と声をかけられ、5度目なので要らないと内心は思ったけど断りづらく(おっさんなので)、何枚か撮っていただいた。
  4. 逆に撮りましょうか、と声をかけたら、どうやら彼女はカメラを昨日の雨でダメにしてしまったらしい。AirDrop使えますか?との提案を受け、自分のiPhoneで撮ってあげることに。
  5. 人が少ないおかげで、静かに弁当を食べることができた。山頂には30分くらいいただろうか、そして下山開始。下りは楽だが7:55に大岩、8:22に一服劔、でそれぞれ小休止。
  6. 剣山荘まで無事に降りてきて、500円コーラで祝杯(8:49)。荷物整理やトイレを借りるなどしてから、9:06に剣山荘を出発。しかし既に日は高く、暑さにやられてバテバテ。
  7. 10:19、剱御前小舎着。トイレ休憩などをしてから、10:34に出発。前日と打って変わっての好天、気持ちよく歩き続けることができた。11:28、雷鳥沢キャンプ場通過。
  8. 12:15過ぎに室堂着、ゴール。12:40発の立山高原バスに乗れるか心配しながら、例年と同じ場所で着替えたり荷物整理したり。なんとか、バスには間に合った!!
  9. 行きと同じくケーブルカーを乗り継いで、立山駅へ。やはり、富山へ向かう電車にはスムースに乗り継げない。14:30発の電鉄富山行きまで、高校野球の決勝を見ながら時間を潰す。
  10. 15:37、電鉄富山駅着。富山駅についてすぐ16:16発の新幹線かがやきの切符を購入。上野には18:22着、19時くらいに自宅に着いてミッションコンプリート。
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