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第14回宇宙ユニットシンポジウム

例年、宇宙ユニットシンポジウムには現地参加をしてきたのですが、やはりという感じで今年はZoomを使ったオンライン開催。わざわざ京都に赴くのは、滅多に会えない関西住みの方々とお酒を飲むチャンスでもあったのですが、致し方ありません。むしろ、申し込みは11日までだったのをすっかり忘れていたにも関わらず、参加させていただけて本当にありがとうございました......!!

全部ではありませんが、特に印象に残ったセッションについてちょこっと感想など:

基調講演
山崎直子さんのお話は、近年の宇宙開発(特に輸送系)の話題を取り上げる時間が割と長く感じました。個人的には、人類は宇宙に居住できるのか?っていうシンポジウムのテーマそのものに、もっと深く切り込んでいただきたかったところ。ただ、リソースを投入しリスクを取れば可能、とは明確におっしゃっていたので、移住は不可能と結論づけている毛利氏と是非対談していただきたい感じ(無理でしょうけど)。
2日目の開会挨拶
宇宙ユニットに向いてる人、として挙げられた5項目のうち、「宇宙を眺めるだけで幸せになれる人」「なんとしてでも宇宙にいってみたい人」「「あなた、変人ね」と言われても傷つかない人」「自分の中にある「宇宙」に気づいてしまった人」には該当したので、正直京大に行きたいなーしかし自分は「地球に飽きた人」ではないです。
小野雅裕氏の講演
過去、メルマガや著書などで小野氏の文章は読んだことはあれど、喋っているのを聞くのは今回が初めて。締めくくりの、火星への安易な植民地化には反対、もし仮に生命が存在したなら共存可能な道筋を見つけるべき、みたいな考え方には共感。ただまぁしかしその「共存」にも間違いなくバリエーションがあるはずで、突き詰めれば人類は火星に足を踏み入れるべきではないとも思えるから難しい。
佐々木貴教氏の講演
今年聞いた中では内容的に一番面白かったかなあ。ハビタブルゾーンの定義が一筋縄ではない、というのはAstrobiology Club / 惑星環境と生命の共進化で聞き知っていたけど、ある意味そのときの話を少しだけ復習したような感じ。水が多すぎても(陸地が無ければ、陸地との相互作用が起こらない)少なすぎても(循環が起きない)ダメというのはなかなかに盲点。当たり前に思えていた地球の円軌道も見方によっては奇跡的、かぁ。
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