Astrobiology Club / 惑星環境と生命の共進化
著
7月25日の覚え書き。Astrobiology Clubのオンラインセミナー第8回「惑星環境と生命の共進化」をリアルタイムで視聴しました。冒頭、講師の田近先生の挨拶を聞きながら思ったのは、確かにオンラインセミナーは(技術的にはずっと前から可能だったはずだけど)増えたなと......コロナ禍といっても決して悪いことばかりではない、と思いたい。
今日聞いた話の面白さを一言で表すなら、ハビタブルゾーンが思っていたより遥かに複雑かつ動的だった、ということかな。なんとなく主星から惑星までの距離で一義的に決まるような捉え方をしていたけれど、それは必要条件でしかなく、主星の進化と惑星そのもののの内部進化、どちらが惑星表層(というか気候)に対し支配的かによって、ハビタブルかどうかは全然変わってきてしまうらしい。
嫌気性生物から好気性生物への進化が全球凍結イベントによってもたらされたかも、というのは非常に興味深いけれど、そもそもなぜ同イベントが発生したか(そしてまたそこから抜け出せたか)は咀嚼しきれていません。その時点で存在した海水の量とか陸地の形状も多分に影響したと思われますし......田近研究室 » 太陽系外における地球類似惑星の気候進化と大気中の酸素は全球凍結イベントによってもたらされた!? - プレスリリース - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部にに今日の講演内容の主旨がまとまっているので、折をみて復習します。