Astrobiology Club / 太陽系生命探査
著
穂高縦走断念&岳沢ピストンに出かけていた関係で、リアルタイムで視聴できなかったAstrobiology Clubのオンラインセミナー第9回「太陽系生命探査」をアーカイブ版で視聴しました。今回の講師は、国際宇宙大学の先輩にあたる矢野さん。もう何年もお会いしていませんが......事前の講師当てクイズ?で当てていただけに、直に質問をぶつけることができなかったのは残念。ともあれ、お元気そうで何よりです。
アーカイブ版、一部音声が聞こえにくい時間帯があったのですが、しっかりそこだけ字幕が画面に付けられていたのは素晴らしい(ありがとうございます)。印象的だったのは、「N=1からの脱却」というフレーズ。確かに科学の世界でサンプル数が1では論じようがないわけで、矢野さんがサンプルリターンに強いこだわりというか情熱を持ってらっしゃる風なのも納得できます。また、フロンティアという概念にもライフサイクルがある、という話も印象的でした。レッドオーシャンとブルーオーシャンの界面たるフロンティアも、静的ではなく技術の進化とともに動的に移り変わるのは、業界こそ違えど非常に同意できるお話でした。
最後に紹介されていた書籍『生命の起源はどこまでわかったか』、Amazonのほしいものリストに突っ込んでおきましたが......残念ながらKindle版が出ていない模様。もちろんリクエストは出しましたけど、どうなるかなぁ。とりあえず深海と深宇宙を結ぶコンテキストを理解するには必読っぽい。