@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

第13回宇宙ユニットシンポジウム

京都大学

2月9日の覚え書き。京都大学 吉田キャンパス 国際科学イノベーション棟で催された、第13回宇宙ユニットシンポジウムのシンポジウム講演+パネルディスカッションに参加しました。会場に向かう途中は雪に降られたけど、大したことなくて良かったです。毎年のように同シンポジウムに足を運ぶようになって久しいですけど、登壇者の方々がそれなりに豪華(と自分は思っているのだけど)、かつ他所ではまず聞くことのできない興味深いテーマの組み合わせにも関わらず、参加者がそれほど増えていない残念な気がするのは自分だけかな......ともあれ、無料で参加できることに感謝。

SPACETIDE/西村あさひ法律事務所から登壇された水島氏が国際宇宙大学(ISU)の卒業生だった、というのは驚いたけれど、一番印象に残った講演は、『夏のロケット』の著者でいらっしゃる作家の川端氏の「ロケット小説を書いたら火星に行けそうな気がしてきた」。うんと乱暴にまとめるなら言霊って実在するんだね、という感想になるのだけど、書いた小説の内容が少なからず現実化する様を目の当たりにしてきた氏だからこその説得力を感じたかな。告白すると、『夏のロケット』は昔読んだのだけどすっかり忘れちゃったんですよね......まだ、あさりよしとお氏の漫画『なつのロケット』のほうを覚えている。......今更だけど、再度買おうかしらね。

最後のパネルディスカッション「人類は宇宙文明を作れるか」、ちょっとやはりテーマが壮大過ぎたのでは無いでしょうか......そもそもまず文明の定義から認識合わせをしないといけないって時点で絶対に時間足らないし。どう頑張ってもテーマ負けするのは不可避だったかもしれず、進行の木村氏がパネラーに話を振る際にちょっと戸惑ってらっしゃるように見受けられた場面があったのは、木村氏自身それを薄っすら認識されていたからこそだったかもしれないけれど。来年は氏の著書『見知らぬものと出会う』に寄せて、うんとテーマをファースト・コンタクトに絞った議論をするの、自分は賛成です。

書籍といえば宇宙総合学シリーズ、まだ買ってない......いや欲しいのですけどね。なんとなくもう、紙の本は文字を拡大できないのがつらくて。Kindle版の発売を、強く希望します。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2020年2月 > 第13回宇宙ユニットシンポジウム
Google カスタム検索を利用しています