Fw: 日本発の民間月面探査チーム「HAKUTO」への協賛について
著
先週末、勤務先が日本発の民間月面探査チーム「HAKUTO」のサポーティングカンパニーに参加することを発表しました(HAKUTOのプレスリリース、Google Lunar XPRIZEに挑戦する民間月面探査チーム「HAKUTO」 サポーティングカンパニー2社を新たに発表も参照)。この件に関して、自分は『日本発の民間月面探査チーム「HAKUTO」への協賛について』と題したコラムを掲載。その中で、HAKUTOとの個人的な結びつきについて、以下のように記しました:
何を隠そう私自身、かつて「White Label Space」というチーム名で活動していた当時のHAKUTOに、ボランティア(今でいう「プロボノ」)の一人として参加していた時期があったのです。まだ新宿スクエアタワーに入居していた頃のことですが、会社の許可を得て、週末になると当社の会議室をお貸しし、そこで一緒にミーティングに参加していたものです。私がWhite Label Spaceに参加した動機については、書き始めると長くなるので割愛しますが、とにかくそのような経緯が過去にあった中で、昨年末に新たなご縁をいただき、今回の協賛に至りました。
僕がこれまで生きてきた道のり......具体的には子供の頃から宇宙が好きで、ずっと宇宙開発の仕事に就きたかったこと、そのため大学では機械工学を専攻したこと、しかしサークル活動(人力飛行機の製作とかパイロットとしてのトレーニング)にのめり込みギリギリの成績で卒業したこと、起死回生を図るべく卒業後International Space University(ISU)に参加したこと、奇遇にもそのISU参加中にお声がけをいただきNASDAのWebサイト運営に携わるようになったこと、今でも宇宙に行きたいと思っていること......などをご存知であれば尚更、公私混同も甚だしいとの謗りは免れないかもしれません(実際、大阪でのAccTalkでそれっぽいことは言われました)。
公私混同との批判があれば、敢えて甘受しましょう。ただし、2点だけ釈明させていただくと、まず第一に今回の協賛は何も僕一人の完全な独断で決めたわけではない、という点。スタッフ皆で頑張って稼いだ大切なお金を使う以上、当然ながら逡巡はありましたし、慎重な検討と意見交換を経て決定したつもりです。そして第二に、勤務先が畑違いの宇宙というフィールドにアプローチするのはこれが初めてではない、という点。かつて社内MVPを受賞した際、副賞として宇宙弾道飛行の切符をいただいた(しかしその後キャンセルした)経緯は、宇宙に行けることになりましたとかSpace Adventures社のSuborbital Spaceflightをキャンセルをご覧ください。
ともあれ、僕としては今回の協賛、とにかく有り難く思っているんです。まさかこういう形で再びWhite Label SpaceもといHAKUTOと繋がることになろうとは、正直思っていませんでしたから。最終フェーズに進む5チームに残ったHAKUTO、何としても優勝して(最悪でも月面までたどり着いて)いただきたい。
[ 2017-01-31 追記 ] 日本宇宙フォーラム在勤当時から懇意にしていただいている、月博士こと寺薗さんが、月探査情報ステーションで関連記事「ハクト、新たなサポーティングカンパニーとしてミツエーリンクスと提携」を作成・公開してくださいました。ありがとうございます!!