ふわり!
著
いよいよ今年の鳥人間コンテスト当日が近づき飛行順も公になって、各チームからも最後の試験飛行を行ったという話がちらほら出始めています。そんななか、先日『ふわり!』第1巻を買って読んでみました。珍しく人力飛行機ネタの漫画が始まるらしい、というのはだいぶ昔に聞き知ったのですけど、なにぶん掲載されるのがおよそ自分の買ったことのない月刊スピリッツということで、気長に待って単行本が出たらまとめて読もうと思っていたのです。単行本の後ろのほうには、しっかり「協力/読売テレビ 取材協力/Coolthrust」の文字が。感想としては、本当に久々の鳥コン/人力ネタ漫画ということで楽しませていただきましたが、お約束ということで軽く突っ込んでみる:
- 秘書課の篠田さん、カワイイけど食堂のなかでプロペラの部品をヤスリがけなんかしていいの?
- そのペラの部品だけど、p.21とp.22で翼型変わり過ぎだから。
- 台風の強風のなかで人力飛行機を飛ばすなんて無理。晒しただけでまず確実に壊れます。
- 仮に機体が壊れなかったとしても、操縦ができる状況とは思えないですね。尾翼が機能しないはず。
- そもそも台風の接近は事前に把握できたはずであり、なお機体を組み上げた状態で保管する神経が(ry
- 「どこのチームの偵察だお前。」という台詞、今でも言われているのですかね?昔と比べればチーム間の交流は多いと思いますが。
- 奥行き35mの倉庫で「両翼組むとスペース足りない」って、スパンどんだけ……。対角線上で組めばかなりの距離は確保できるはず。
- ダメージを受けているかもしれない桁に対する荷重試験で1.5Gは結構かけ過ぎな印象があります。
- 「いま風1.5mくらいです。」に「おお、ちょうどいいね。」がまた謎。ちょうどよかない。
- いまどきヘルメットかぶらず試験飛行に臨むパイロットってどうなんですか(ピュア
- 葵が飛行中にペダルから足を離してしまっているけど、ビンディング使っていないようだとさもありなん。
しかしこの先、どうなるのだろう。星野と葵が恋愛関係にでもなったりしたらちょっと引くけど。個人的には人間関係、とりわけ広瀬と星野の関係性が丁寧に描かれることを期待したい。リアルでドロドロしたの(謎)を過去に身を以て体験してきただけに、そういうダークな部分も含めて、チームとして飛行機を作り飛ばすのが一体どういうことなのか、その漫画としての表現に注目しています。星野家における親子関係というのも、焦点のひとつではありますけどね。