HTV/H-IIBロケット打上げ見学紀行 2日目
著
以下の覚え書きは、2009年9月10〜13日にかけて、HTV/H-IIBロケットの打上げ見学を中心に、種子島と屋久島をmoさん(a.k.a. @summerwind)と共に旅したその2日目の記録です。道中、撮影した写真についてはFlickr(Tanegashima 2009・Yakushima 2009)をご覧ください。
打上げ〜就寝
- moさんの「もう打ち上がりましたよ?」の声にマジで飛び起きました。そんな馬鹿な!!いや、まだ打ち上がってなかったですハイ。
- 時刻は打上げの30分ほど前だったでしょうか。とにかくここまで来て打上げ見逃したらアホや。正真正銘のアホや。
- ふと後ろを振り返ると遠方まで恐ろしいまでの人だかり。一体どれだけの人数がこの長谷展望公園に集まってるんだか?
- そして固唾を飲みながら、ただひたすらその瞬間が訪れるのを待ちました。所詮、手持ちのデジカメでまともな写真など撮れないわけで、五感に集中。
- 彼方に小さな明かりが見え、やがてそれがパァッと近傍の空間に広がり、そのなかを悠然と上昇し始めたHTV/H-IIBの姿が。おおおおお!!!周りの歓声もピークに。
- わずかな時間のあいだにも「前の人座ってー」という声が複数、後ろのほうから飛んで来ていました。立ち上がっちゃう人が確かに何人かいたな。
- 垂れ込めた雲のなかにHTV/H-IIBの姿が入ってしまうかしまわないかの頃合いで、アノ特徴的なバリバリという音が耳に届き始め、そこに周囲の(機体が目視できなくなったことに伴う)落胆の声もシンクロ。
- まるで花火大会が終わったがごとく、打上げ後には周囲の人口密度が急速に減少。平日だし時間帯を考えれば当然なんだけど、来ていた子どもはちゃんと数時間後には登校したのかね。
- moさんと僕は駐車場に停めてあったレンタカー車内へ。おやすみなさい。
種子島宇宙センター再訪
- 朝は自然なお目覚め。それもそうだ、何の覆いもないぶん、日が昇って明るくなれば嫌でも目を覚まさざるを得ない。
- しかし車中泊だった割には幸せで満ち足りた朝。やはり予定していた時刻通りに目の前でロケットが打ち上がり、かつ成功したというのは本当に嬉しいもの。
- まずは上中まで移動、エブリワン南種子店で朝食。一見、普通のコンビニではあるけど、加えて焼きたてのパンを購入しその場で食べれるのです。飲み物はもちろんスコール!!
- その後種子島宇宙センターに移動、開館を待って宇宙科学技術館に入館。さぁ施設案内ツアーに申し込むぞと意気込んでたら、既に満員の表示が。昨日のうちに予約すべきだったか orz
- 一縷の望みを託してキャンセル待ちに名を連ね、館内でたむろするうち奇跡的にも名前を呼ぶ館内放送が!!キタコレ。
- バスへの乗車を待ってロビーにいたとき、ふいに「kazuhitoさんですよね?」と声をかけられました。超ビックリしつつキョトンとしてたら、Twitterでお話したことのある@satromiさんでした。
- ツアーの冒頭にしてハイライトは、なんといってもH-IIロケット7号機の機体見学でしょう。なかなか間近に見ることのできない部位も見れただけに、ついカメラのシャッターを無駄に押しまくってしまう。
- 次に訪れた中型ロケット発射場の傷み具合は激しかったですが、個人的にはその目と鼻の先に見えた第2射点が気になりました。見えた限りでは、目立った損傷は無い模様。
- ツアーの最後で訪れたRCCは、僕がNASDAの仕事をしていたときも、近づく機会が無かった場所。つい昨日の打上げ時には使われていたのだと思うと、より一層印象深く映ります。
- ちなみに、かつてH-IIロケット8号機を指令破壊したときのスイッチはRCCには無いそう by ツアーに随行していた解説お姉さん
- そんなわけで無事ツアーも終了し、名残を惜しみつつも種子島宇宙センターとお別れ。昼食を取る時間も惜しんでひたすら国道58号を北上、目指すは西之表港。
鹿児島へ移動
- 港につき、一目散にプリンセスわかさのチケット売り場に駆け込むも、既に満員との知らせ。もし今日中に種子島を脱出できなかったら......と思うと軽く目眩が。
- 鹿児島に移動する船便としてほかに唯一、15時に出る屋久島丸(はいびすかすの代替?)があると教わり、そのチケットを購入する長蛇の列に参加。moさんはその時間を利用し、レンタカー返却。
- 炎天下の行列はちょっと辛かったけど、無事にチケット購入。これで何とか、明日にも屋久島に渡れる可能性が出て来ました。
- フェリーの船内は至って快適、ごろんと横になることもできるし、アイスの自販機もあるし。
- しばし船内で昼寝?をした後、ふと起きだして船内を探検。最上階の外に面したエリアはちょっと風が強過ぎたけど、美しい夕日が見れて満足。
- 鹿児島港に入港、フェリーを降りて真っ先に東横イン鹿児島天文館IIに電話、さくっと予約ができて一安心。あそこならリーズナブルだし、ネット環境は完璧だし。
- タクシーでの移動も一瞬考えたけど、iPhoneで見る限りそんなに遠くないぞってことで、歩いてホテルまで移動。途中、路面電車に遭遇するなどしました。
- 荷物を部屋に置いてから、夕食と打上げ成功の祝杯を兼ねて魚市場へ。何の食い合わせが悪かったのか、激しくお腹を壊してしまったけど、料理もお酒も良かったなー。
- ホテルに戻って数時間だけ仮眠、そして久々の?「無限インターネット」状態(謎)を満喫。どんだけ病なんだ、自分w
HTV/H-IIBロケット打上げ見学紀行 3日目に続きます。