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育てた人にきいてみる 〜宇宙飛行士 山崎直子の父・母〜

録画しておいた土よう親じかん育てた人にきいてみる 〜宇宙飛行士 山崎直子の父・母〜」を見ました。ご両親が割と好対照な感じだったのが興味深かったです。世の母親全般に共通していることかもしれないけど、お母さんは話すことに物凄く積極的なのね。お父さんが喋っている最中ですら、平気で?割り込んでくる、みたいな。お父さんはどちらかというと口数少なめで、表情をやや強ばらせたまま横でお母さんが話しているのを聞いていた印象が強いです。

ご両親の方針として、子どものやりたいことに合わせて接する、というのが印象的でした。アメリカ留学に一時は反対されたようですが、それとて取得済みの入学許可証という明確な意思表示をもって受け入れていますしね。やはり子どもは親と全く別個の人格を持った人間であり、(折り合いをつけるべきところは、その時々で変われど)本人の意思を最大限尊重して接するのが、一番なのだろうなと思います。もっとも山崎さんの場合、やりたいことが明確で、かつそれを実現するに足る意思の強さを備えていたからこそ、そうした子育てもやりやすかったのではないか、と思ってしまいますが……。まだ何をやりたいかが本人にとって見えていない段階とか、意思の強さが身に付くまでのあいだはどう接し、育てていたのかって辺りの話を、もっと聞いてみたかったです。

それとちょっと気になったのは、子供部屋がなかったとのくだり。なんでも廊下に置かれた机で勉強していたとか?それで一流の高校に進学できたのだから大したものだと思うけど(本人の努力のみならず、当然家族の理解と支援もあってのことでしょう)、個室を希望したことはなかったのだろうか。自分の場合、小学三年生で個室を与えてもらったけれど、取り付けられたドアは鍵の無い、ガラス窓で中が外から見えるタイプのもので、家族とのあいだに一定の透明性が確保されていました。それは確か僕の両親の方針だったと思うけど、それでも個室の存在は有り難かったように思います。

ちなみに、おそらく僕もその方針を継承するだろうと思っています。つまり、一定の年齢に達するまでは個室を与えず、勉強も何も親の目の届く範囲で可能な限り「体験を共有」し、それ以後は(本人の希望の強さ、必要性次第で)個室を与えるだろうけど、ある程度の透明性は確保するよう、入り口とか動線を設計/選択しようかなっていう。

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