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宇宙の歩き方

林公代さんの最新著作「宇宙の歩き方」を読了。実はこの本のコラム「タダで宇宙に行くには」(P115)にちょこっとだけですが登場させていただいています。インタビューは今年4月18日に勤務先にてお受けしていました。著者の林さんは昔宇宙業界にいた時分から何度かお見かけしていたのですが、言葉を交わしたのはそのときが初めてでした。今回の掲載については非常に光栄に思っています、どうもありがとうございます。
本書は一冊丸ごと宇宙旅行の本で、もちろんSFなんかではなく、現実のお話。表紙のノリからして「地球の歩き方」のソレです。こういう本が真面目に出版される時代が訪れているというのは、なんとも感慨深いですね。地上で無重力体験をするための方法に始まり、準軌道飛行、軌道飛行、さらには現在検討が進められている宇宙ホテルでの滞在やさらに遠くの天体(月や外惑星)の見所に至るまでが豊富なビジュアルと共に紹介されています。宇宙観光を巡る現状をわかりやすく総括しており、世界中にこんなにも多くの(そして多様なバックグラウンドを備えた)人や会社が宇宙を目指しているかと思うと単純に楽しくなります。読んでいて驚いたのは、土井宇宙飛行士がリタイアしたら、自分でベンチャー企業を始めたいと仰っていたこと、かつてお世話になった大貫さんがSpace Frontier Foundationの日本代表という肩書きで登場していたこと、最近JAXAと仲の良い?m-floのVERBAL氏がパラボリックフライトの中でプロモビデオを撮影していたこと。
ほかに気になった点といえば、日本人としては初めて観光目的でISSを訪れる予定の榎本大輔氏のBlogエントリ「宇宙に行くためのガイド!Dice-Kも推薦!」のなかで、Dice-K氏も当然このツアーに参加する事になっていると書かれていた点。Space Adventures社からは先日3人目の民間宇宙軌道旅行者(Greg Olsen氏)のソユーズTMA-7クルーへのアサインのニュースがありましたが、4人目となることは既に確実となっているようですね。

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