OperaとIE7とAcid2 Test
著
Opera Watchのエントリ「Update on Opera's Acid2 progress」より。It's finally starting to smile, with the latest internal build of the Opera browser.
ということで、Web Standards Projectの提供するAcid2 Testのクリアに向けたOperaのレンダリングエンジン開発は、山場を越えたと見ても良いみたい。Operaは、Acid2 Testをパスすることに対し、少なからず技術的優位性と標準準拠への明確な意思を世にアピールできる機会と価値を見出しているからこそ、その実現に向けて尽力しているのでしょうね。その調子で頑張っていただきたい。
ちなみにIE7はこのAcid2 Testをクリアしないことが、開発チームによって既に宣言されています(IEBlogの「Standards and CSS in IE」というエントリを参照)。若干の歯がゆさは否めないものの、それはそれで仕方ないことなのかな、程度に思っています。単に技術的な理由に基づくだけではなく、おそらくは米Microsoft社のビジネス上の理由だってあるのだろうし。We’ve dug through the Acid 2 Test and analyzed IE’s problems with the test in some great detail, and we’ve made sure the bugs and features are on our list - however, there are some fairly large and difficult features to implement, and they will not all sort to the top of the stack in IE7.
てなくだりを読むにつけ、彼らだって限られたリソースのなかで優先順位をつけて精一杯のことはしているであろうことは伺えますので。とにかく、標準に準拠せんとする姿勢を崩すことなく、継続的にサポートを改善し続けてくれさえすれば(仮にIE7.5ぐらいでやっとAcid2 Testをパスしたとしても)、個人的には嬉しく思います。Acid2 Testに盛り込まれた内容をフルに使うような実装ニーズなんて、短期的には発生しないようにも思いますし。
さてさて、SafariとOpera、どちらが先にAcid2 Testをクリアした公式バージョンがリリースされるんでしょうか。秋が訪れて涼しさを感じる頃には是非お願いします>誰