ロケットまつり4

2005年2月12日 著

4回目となったロケットまつり by SAC。開場10分前にロフトプラスワンに着いたら既に長蛇の列。すっかり人気が定着してますねぇ。来場者の面子は実はそれほど大きく変わっていないという気もしなくはないですが。出演者は浅利さん、笹本さん、松浦さん、そして今回も「ロケットの神様」林さん。
果たしてどんなオフレコネタが飛び出すのか！？と楽しみにしていたのですが、いやはや期待を裏切らない御方ですねぇ林さんは。秘密を共有したいので撮影、録音の類は遠慮して欲しい旨、わざわざアナウンスが流れるほどのビックリ映像＆トークが炸裂。松浦さんにいたっては前回同様言葉を失ってましたよ（ご自身も予測されていたようですが）。システム工学とか、あるいは技術開発における失敗などについての林さんの素晴らしいお言葉の数々には、説教臭さなど微塵も無く、むしろ万人が「そうだよなぁ」と深く頷かざるを得ないほどの説得力と優しさに満ち溢れていると思います。人生経験をいちど書籍にまとめて欲しいですねぇ、やっぱり。
次回のロケットまつりは、ペンシルロケット飛翔50周年を祝い4月12日に決定だそうです。ところで聞き捨てならなかったのが、JAXAとしてはこの記念すべき日を祝うつもりが無いらしい、ということ。確かにTPS/Jメール最新号のYMコラムで、的川先生はなかなかJAXA内部では乗ってくる人がいませんと嘆いておられましたが。なんでも、旧NASDAの方面から「旧ISASの業績を持ち上げるのはけしからん」とする声があるとか無いとか。仮にそのような情けない声が実際にあがっているとすると、3機関統合によって日本の宇宙開発は10年遅れるとかいう話も妙に信憑性を帯びて感じられたりします。