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sts-114.jaxa.jp

STS-114のウェブサイト、sts-114.jaxa.jpが公開されていました。これまでは宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター内のいちコンテンツとして公開されていたのを、独自ドメインのもとに再構成、リニューアルした模様。一目見て「他のページとつくりが違う」と感じ制作者スタイルシートを無効にしてみると、なるほど積極的にCSSを利用しているのですね(レイアウトの一部にtable要素を用いるハイブリッドな実装)。以下、ざっと拝見しての気づき事項など。
まず、グローバルナビゲーションの実装方法については、再考の余地があるかもしれません。Internet Explorerでは項目内の文字の拡大ができない(Mozilla等では可能ですが、ボックスの高さが不変のため一部文字が切れたりする)のが気になります。また、TOPページとそれ以外とで、微妙に見栄えや動作が異なる点も、一貫性の欠如という点でよろしくないと感じます。
リンクラベルについては、グローバルナビゲーションの一部に「OBSS」「MPLM」といった(わかりづらい)専門的な省略表記が使用されています。これらは、多少長く・カタカナ交じりになっても、日本語に置き換えたほうが良いのでは?ターゲットユーザがそれらの表記に馴染み深い人々とは思えません。またTOPページ下部にある「新着情報」のリンク先は実際には「更新履歴」のページですから、整合を取ったほうが良いでしょう。ただでさえ、グローバルナビゲーションの「最新情報」と酷似しており紛らわしいですから。

TOPページにあるFlashアニメーションの音声読み上げ対応の有無については確認してませんけど、しかし有意な文字情報を含むアニメーションなので、(Flashコンテンツが閲覧できない環境に対しても)何かしらの方法でキャッチコピー?の数々を伝えられたら良いでしょうね。アニメーションの再生速度については、コピーが表示されてから左方向に消えるまでの時間間隔が、文字量の割に短い印象を受けましたが、これは僕の主観です。
本文へのリンクが埋め込まれている場所が、ヘッダ直下のようですが、位置的にはページの先頭のほうがベターではないかと思われます。このリンクは音声読み上げ環境やテキストブラウザ等を想定してのことと思いますので。あるいはいっそのこと、ヘッダと本文それぞれの先頭に移動できるページ内インデックスを、ページ先頭に埋め込んでも良いかもしれません。ちなみに「このページの先頭です」というalt属性値を持った画像があるのですが……そのようなアナウンスは不要ではないでしょうか。
また、JavaScriptが無効な環境に向けていちいちページ先頭で「このページはJavaScriptを使用しております。」と表記するのはどうなんでしょう。JavaScriptの有効・無効に係わらず伝えたい情報が取得可能に設計しさえすれば、このような注記は不要なわけですし。現状ですと「だから何なんだ?」とか「(JavaScriptが)有効でないと何か不利なことでもあるのか?」といった疑念を生みかねません。サイトポリシーで一括して、影響の度合いを含め解説したほうが良いでしょう。
最後に。TOP以外のページで用意されていると思しき印刷用スタイルシート、内容が現状コメントだけで実質「空」になっているため、紙に出力しようとするとscreenメディア同様のレイアウトと内容が出力されます……これは今後対応されるのだろうと予想しますが。
とまぁグダグダ書き連ねましたけど、サイトポリシーにありますより多くの人が、より多くの環境で情報にアクセスしていただけるように、Webアクセシビリティを確保する努力をしていますというのは、とても素晴らしいことだと思うので、引き続き頑張っていただきたいと思います。sts-114.jaxa.jpのWebアクセシビリティが、JAXAドメイン上の全てのWebコンテンツにとってお手本になるぐらいに。

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