target属性値の内容について
著
ZSBの「"target=_blank"の使用は避ける」を読んで。いろいろ考えてみましたが、何度クリックしても最初に開いた別ウィンドウの内容が常に変わる
ことが、障害者への配慮の1つとして使える
とは僕には思えませんでした。そもそもtarget属性を使用すること自体がよろしくないというのは、同意できるのですが。
著者の方は、生成するウィンドウの数が増加せずに単一のままであるという点をもって、即ち配慮であるとしているのでしょうけれど。ユーザにとってリンク先が新規ウィンドウに表示されるのか、既存の別のウィンドウに表示されるのかを、リンクをたどる前に知ることは極めて難しいでしょう。その意味においては、ユーザにとって想定外の動作と認識される可能性は残るわけで、アクセシビリティ的にはネガティブ、「配慮」と呼べるかどうかは微妙と思ったわけです。予めリンク元のページ上でその旨宣言しておけばよいという考え方も成り立つかもしれませんが、数に係わらず新規ウィンドウを開くことに変わりは無いわけで、結局のところtarget属性値に「_blank」を指定するのと五十歩百歩ではないかと。
将来的に、ユーザーエージェントが自動的に(X)HTMLソースを解釈しtarget属性値を読み取って、どのウィンドウに表示するのかといった情報を事前にユーザに教えてくれるようになると、また状況は変わってくるでしょうけれど。