堺・風車の会を訪問
著
朝7時起床。8時にロビーでPaulとともに無料サービスの朝食(おにぎり&お味噌汁)をいただいて、9時半にチェックアウト。途中見つけた郵便局のATMで帰りの新幹線代を下ろしつつ、大阪府立大学へ。今日は、堺・風車の会を訪問するのです。時間通り、10時半に白鷺門の前で元パイロットにしてDAEDALUSふぁんくらぶ会員(謎)の山中さん、それに日大卒のくるとんさんと合流。広大なキャンパス内の傍らにある、機体を収めたコンテナのある場所に着くと、メンバーの方々が数名、僕らの到着を歓迎してくださいました。
堺・風車の会は、今年の4月26日に機体製作作業上の不注意から作業場で火災を発生させてしまい、その事件が後々まで影響して鳥人間コンテストへの出場を辞退せざるを得なくなったという経緯があります。その作業場は今もなお使用できないようですが、コンテナ内で大事に保管されていた機体の各部は、じっくりと見学させていただくことができました。是非来年に向けて、また素晴らしい飛行機を創っていただきたいものです。
失礼ながら公立大学の割にはとってもお洒落なカフェテリア(コーヒーのメニューはまるでスタバ並)で、互いの自己紹介を交えながらの昼食を済ませたあとは、屋内ミーティングのためカンファレンス用途の小ホールへ移動。そこでまず堺・風車の会のメンバーの方々が歴代の機体をプレゼン(in English!)、それに引き続きPaulがRAVENのプレゼンを行い、とても密度の濃い時間を過ごすことができました。
これは僕の勝手な思い込みというか意見ですが、RAVENというプロジェクトの存在やその詳細を知ることよりも、彼の人力飛行機に対する情熱とか、誰もやったことの無い全くもって新しい試み、イノベーションを達成せんとするうえでのスタンスなどを共有することのほうが、ずっと重要でまた刺激になるのではないかと思います。そう、若い学生の皆さんにとっては特に。そしてまたそれは、今日のミーティングの場でも達成できたと感じました。
予定(午後2時)を大幅に超過し夕方4時にミーティングは終了、中もずの駅まで車で送っていただき、御堂筋線に乗って新大阪へ。そこでくるとんさんとも別れ、今度は新幹線に乗り一路東京駅へ。僕が旅行中Paulと交わしてきた会話の大半はアホな冗談ばかりだったとはいえ、さすがに別れるときは少し寂しかったけれど、とにかくまた日本に鳥コンを見に来いっ!とだけ強く言っておきました。自宅に到着したのは夜の9時過ぎ……そして僕の短い夏休みは終了しました。