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さよならNASDA

今日は宇宙開発事業団(NASDA)という組織にとって、その三十余年の歴史にピリオドを打つ歴史的な日です。明日からは、現・航空宇宙技術研究所(NAL)宇宙科学研究所(ISAS)とともに単一の組織「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」へと生まれ変わり、新たな歴史を刻み始めるわけです。

ちょうど良い(謎)機会なので、NASDAにまつわる思い出なぞ書いておこうかと思いました。

そもそも僕と宇宙開発事業団の馴れ初め(w)っていうのは、たしか小学校の低学年くらいの頃だったんじゃないか、と思います。その頃から宇宙大好きっ子だった僕は、折に触れ「宇宙開発事業団」の7文字を目にしては、「将来宇宙開発に携わるには、NASDAに就職しないと * 絶対 * ダメだ」との思いを強くしていきます。

しかし同時にその実現のためには、かなり勉強をしなければイケナイわけで……勉強大嫌いっ子でもあった僕にとって、NASDAへの就職は実に無謀、かつ無理難題に映ってきたのも事実。大学ではいちおう理工学部に進学できたものの、サークル活動に全精力を注いでしまった結果、ロクな成績も残せず卒業することに(汗

そんなとき、いわば宇宙を目指したものの「落ちこぼれていた」僕を、たまたま知人の方が宇宙関連の某財団法人に紹介してくださったのが縁で、そこに就職する運びとなりました。そしてその組織の中で、NASDAの人々と「一緒に」仕事をする環境に身を置くようになりました。過去の経緯を考えれば、ある意味、奇跡に近いです。

その後一身上の都合から同法人は辞めてしまい、web業界に転身したものの、やはりまた「人の縁」をきっかけとして、NASDAに出向する機会に恵まれました。1年間という短い間でしたが、NASDA職員として、充実した日々を過ごすことができました。(それなりに苦労なんかも山ほどあったけど、ここでは全力で割愛。)

仕事としては一貫してNASDAにおけるwebサイト運用に携わってきましたが、宇宙開発があらゆる産業における最先端の集合であるという認識のもと、webにおいてもやはり常に先端をゆく(少なくとも全.go.jpサイトのお手本になれるような)モノを作りたい、という気持ちを持ち続けていたように思います。ただ、いかんせん思考も行動力も実力不足ゆえ、気持ちばかり空回りして周囲の人たちに対し迷惑かけてばかりいたと思いますがw

そんなこんなでイロイロありましたけど、NASDAとそのwebサイトは、これまでの人生の中でも極めて大きな部分を占めています。その存在が明日を境に消えてしまう(現webサイトは当面はURLもそのまま有効なみたいですが)と思うと、さすがにチョット寂しいなぁと感じますね。

願わくば、これからもJAXAとそのwebサイトが、「夢」を現実のものにする場であり続けますように。

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