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覚え書き

ウェブページにスキップリンクを置くのも「時代遅れ」

ウェブページに文字拡大機能を置くのは「時代遅れ」という記事を読みました。

私自身、長い間ウェブユーザビリティに関わってきた中で、当座の利便性を優先してサイト側に文字拡大機能を実装する判断をしたり (そしてやっぱり止めたり) ... と紆余曲折な過去を持ちますが、今となっては、ウェブページ上に文字拡大機能を置くことは「時代遅れ」なのではないか、と考えています。

まったく同感です。自分が文字サイズ変更ウィジェットという記事でその存在に異議を唱えたのは、2007年9月のこと。異議自体はそれよりもっと前から唱えてましたけれど、いまだ自治体などの公的機関のサイトでは特に、この手の機能の(しかも中途半端な)実装例を見かけることが少なくない気がするのは、なぜでしょう。「文字拡大機能を付けないと、アクセシビリティが確保できませんよ」などと、いい加減なこと(何)を吹聴するコンサルタント(誰)が暗躍(謎)でもしてるんでしょうか。つい最近リニューアルした、僕の生まれ育った千葉市のサイトでも、拡大ボタンを連打したところで元サイズの175%が限界ゆえ微妙に残念な感じだし(なぜ微妙に残念か、は達成基準 1.4.4 を理解する | WCAG 2.0解説書や、第2回「アクセシビリティBAR」秋の文字サイズ変更ボタン祭り 開催 | 水無月ばけらのえび日記で公開されているスライドを参照のこと)。

そして、文字拡大機能と同じくらい「時代遅れ」だと思っているのが、スキップリンクと呼ばれる存在。こちらも一向に滅びる気配がないというか、千葉市のサイトでもやっぱり「本文へスキップします。」というページ内リンクが存在しています(スキップする先が本文だけなので真っ当な印象がありますが、世の中には何を意図してかフッターへジャンプできるようなスキップリンクもあります。ページ冒頭からメインコンテンツをすっ飛ばしてフッターに誘導するってどういう意図?)。スキップリンクを設けることがダメ、とまで言うつもりはありませんけど、もし仮にそれなくしてアクセシビリティを確保できないとお考えであれば、是非

あたりに一度目を通していただきたいものです。つまり現状、見出し要素を適切にマークアップしている前提においては多くの場合、わざわざスキップリンクなどというものを設置しなくてもアクセシビリティ上の問題はないのです。Webコンテンツのマークアップ言語にHTML5を採用することが常識化しつつある昨今、main要素の適切な利用が広まり、かつブラウザーや支援技術の側もそれに対応をしてくれれば、ますますもってその必要性はなくなるでしょうけれど......それを待たずして、スキップリンクを置くのも「時代遅れ」と断言して良いのではないかと。

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