Re: 35年越しに叶えた夢--諏訪・米田宇宙飛行士が語る「プロセス」の価値

2024年11月14日 著

宇宙ライター・林さんの連載「読む宇宙旅行」は、読みたい記事が日々山積するなか、失礼ながらササッと読み流してしまうことが多いのですが、35年越しに叶えた夢--諏訪・米田宇宙飛行士が語る「プロセス」の価値はとても刺さる内容で、じっくり読ませていただきました。すごくいいなと思ったのが最後のほうに出てくる、諏訪宇宙飛行士の言葉：

人生ってほとんどがプロセスじゃないですか。それを楽しめないと人生って充実したものにならない、とこの年になって思うようになったんです

逆に言えば、結果にこだわりすぎると人生はつまらないって感じですかね。私の趣味の登山にあてはめれば、まったくもってそう。登頂できたかどうかの結果にこだわりすぎたら、間違いなくつまらない登山になる。そうではなく登っている最中も、下山しているあいだも、出かける前の計画している時間だって、全部ひっくるめて登山だと思っているし、個々のプロセスを楽しんでこそ以下略。

夢を心の片隅に留めつつ、目の前の人や課題に真摯に向き合い、一日一日を生きる。その積み重ねの日々がお2人の人生を輝かせ、宇宙飛行士という夢までをも引き寄せたのだ。

という、（諏訪宇宙飛行士の言葉を受けての）林さんのまとめ方も、また素敵。やっぱり今この瞬間を大切に、しっかり生きなさいってことだよなぁって思いました。人生なんか一瞬一瞬の生き様の積み重ね、総体でしかないのだから。そこで改めて、田坂広志先生の講演を思い出すわけですよ......過去もない、未来もない、あるのは永遠に続く「今」だけだ！！

そして残念ながら、私は宇宙に行くための能力も財力も持ち合わせていないければ、これから手に入れてやろうなんて気概も無い。従い私がこの先、宇宙に行ける可能性は記事のお二人と比べ極めて低いわけだけど、別にそれを悲観してもいなくて。自分は自分なりに、自分だけの宇宙を目指せばそれでいいんだって、昨年ネパールで標高5,500mから空を眺めてようやく理解しましたからね。