Webページのカスタマイズ性を高め始めた?Microsoft Edge
著
Webページをどう表示させ、どう利用するかの主権は、コンテンツを制作し提供する側ではなく、常にユーザーの側に委ねられていると私は認識しています。事実そうであるからこそ、アクセシブルなメディアとしてWebは30年以上前の昔から存続し、また今日あるまでに普及してきたとも理解しています。
その前提に立ち、私は以前からアクセシビリティオーバーレイが提供する類の機能はWebブラウザが提供できるし、提供すべきであって、専門知識がなくともWebページの見た目や使い勝手をカスタマイズできるよう、Webブラウザはより積極的にユーザーを支援すべき、という趣旨の主張を繰り返してきました。
Webページをカスタマイズするには、ユーザースタイルシートやユーザースクリプトの作成・編集・適用が必要です。そうした作業は、専門知識を持たない一般ユーザーにとって極めて困難であり、Webブラウザが支援して然るべきですが、昨今のWebブラウザはそこのところの仲立ちを怠っているように私には映ります。
Webページの、Webコンテンツのアクセシビリティ向上には、まずそれを制作する側がしっかり取り組むことが大前提ですけれど、そのうえでWebブラウザにできることは沢山残されているし、もっとユーザーエージェントの責任範囲においてアクセシビリティを高めるべく進化してほしい......と願っています。
前置きが異常に長くなりましたが、そんな私にとって最近目にした記事のCustomize page colors & scrollbars in Edge to improve browsing & accessibility - Microsoft Edge Blogは、一筋の光明でした。本意はわからないけれど、あぁようやく私が願う方向にもWebブラウザは進化し始めたのかなって。Microsoft Edge頑張れ!そしてVivaldiはもっと頑張れ!!
関連して、Edge の新しいページカラー設定と `background-color` や `border` 使用時のアクセシビリティに書かれていた本来ダークモードなどというものはサイト側が独自に対応するのではなくブラウザ側が機能を持つべき
との主張にも納得。制作側が頑張らずともWebブラウザ側がダークな感じに笑、善きに計らってくれるならありがたい。