【トークイベント】エベレスト登頂報告会@モンベル御徒町店
著
2月にもトークイベントに参加した写真家の関健作氏が、めでたくエベレスト登頂を果たし開催した【トークイベント】エベレスト登頂報告会@モンベル御徒町店に行ってきました。以下、印象深かったお話:
- 奥様の「好きなことやってみたら」「いつかっていつ」という言葉、実にありがたいものですね......まぁ私の山歩きも、なんだかんだ嫁さんに認めて(諦めて?)もらっているからこそ行けるわけですが。
- 自分の挑戦を発信するのって大事だなと改めて。挑戦ってほどかしこまらずとも、夢だったりやりたいこと、好きなことの発信が、いつか何かの助けや支えになると信じて、私も続けなくては。
- 4/10の出発直後に、家族と2度と会えないかもしれないっていう、人生最大の恐怖を感じて車のなかで泣いたそう。宇宙飛行士のなかにも、そういう経験の持ち主がいるかもしれない。
- 今シーズンのエベレストでの死者は8名。そして登山中、関氏自身2度、遺体を目にしたそう。遺体の回収すらままならない、そう聞くとやっぱり怖い場所だなと思う。
- 標高5,300mにあるエベレストB.C.であっても、復路では(空気が濃くて)天国に感じたのだとか。それを聞いて思ったのは、やはり人間の適応能力って物凄いし、素晴らしい。
- Everest Link(Wi-Fi)は50GBで350ドルするけど、ネパールルピーで支払えるなら安くなる謎。
- アッセンダーの操作を無意識でできるまで練習するのは、酸素不足で朦朧とするなか操作しなければならないから。なるほど......それはまさに、生死にかかわる練習なわけだ。
- 関氏は例の金色のデザインの缶のエナジードリンク、甘過ぎて飲めなかったらしい!私は昨年、飲んでみたいと思いつつ結局、手を出さずじまいだったので、一度は飲んでみたい。
- 他の隊で風邪をひいたひとがいると、交流あるシェルパやガイドを介してうつされるかもしれないという話。そんなことでせっかくの機会を失うことになったら、訴訟ものだわ笑。
- 血中酸素濃度、最低の時は48%。そんな数値を出そうものなら、昨年のトレッキングツアーでは即、下山の指示を出されていたはず。実におそろしい。
- キャンプ3より上では、余裕がなくなるのでテントを置き去りにする気持ちはわかるのだとか。そのいっぽう、酸素や食料の盗難に遭う世界というのも、おそろしい。死ぬか泥棒になるかを迫られれば、確かに後者を選びたくもなるだろうけども。
- 登頂時に感動はなく、頂上には5分もいなかったそう。凍傷に伴い指を失う恐怖に加えて、肝心のカメラが動かないとなれば、それはそうかもしれない。
- 日差しが強いので、持参したソーラーパネルは想像以上に充電が早かったとのこと。
- 足の指は、2週間は感覚がなかったが最近ようやく痺れてきて「切らなくてよかった」と。湯に浸すとかより徐々に戻すのがいいらしく、3ヶ月もかかるのだとか。
- やってよかったトレーニングは富士登山!やはり、国内でいえば冬の富士山に勝るトレーニング環境はないのかもしれない。そこで機材の確認、恐怖心の克服ができたそうで、次があるなら月に5〜6回、登りたいのだそう。