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50代から心を整える技術

自衛隊メンタル教官が教える 50代から心を整える技術』を読みました。同じ著者の本で『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』については、2017年9月に覚え書きしていますね......この「自衛隊メンタル教官が教える」てフレーズは、きっと意識的に使いまわしてブランディングしてるんでしょう。

一般的に50代以降、「ストレス耐性」は落ちていきます。特に、人間関係にストレスを感じやすくなり、引き込もったり、イライラしやすくなったりします。

デスヨネー。キレるお年寄りのエピソードを、不定期にSNSやニュースなんかで目にする気がしますし。その都度、ああはなりたくないなと思いつつ、既にそうなりつつある自分を認めざるを得ないという。その不可逆変化にどこまでどう抗えるか、日々修行あるのみです。

人生というものは、与えられた目標を単にクリアして直線的に進んでいくものではなく、変化する自分と変化する課題の中で、何度も試行錯誤しながらバランスを取っていく作業

本当にそれな、という表現。ただ大学に入るまでは、割とこう「与えられた目標を単にクリアして直線的に進んでいく」イメージが自分の場合は強くありました。そこから急に直線的でなくなったし笑、人生の舵取りに対する責任の重さが急に増したっていうかな。

歳をとると、誰でも怒りに乗っ取られやすくなるのだ、ということはぜひ知っておきたい法則です。

これは先に引用した、50代以降にストレス耐性が下がることの別表現ではあるのだけど、「怒りに乗っ取られやすくなる」という言葉が気に入ったので覚え書きしておきます。いや本当に、乗っ取られるという表現が超妥当かつ言い得て妙なのです、他人事っぽく聞こえるでしょうが。

「人はこうあるべきだ」という価値観をほぐせば、変化があっても、予想外の出来事が起こっても、寛容になり、おおらかでいられます。

私の目標は人に限らず、ありとあらゆる事物に対して抱く「べき論」を最小化する、ことですね。それができれば、きっと怒りの感情に駆られたり、自分なりの正しさに対して固執したりすることを減らせるはずなんですよ。「べき論」は敵。

50歳のこれからを考えるとき、これまでの経験を無視することはできません。これまでの人生はあなたそのもの。「これから」は、どうしても「これまで」の影響を受けます。かと言って「これまで」にしばられる必要もありません。

過去の自分を否定したいとは思わないけれど、それに近いぐらいのつもりでいないと、この先なかなか自分を改造しにくいかもなーとは思っています。頑張ろう。

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