ファンタスティック・プラネット
著
以前から存在は知っていたけれど、全編は見たことのなかったSFアニメ、『ファンタスティック・プラネット』がYouTubeで2週間限定で無料で公開されたので、怖いもの見たさで見てみました。驚くべきことにこの作品、私が生まれた1973年の公開なんですよね。それと知らなければ、最近の作品と言われても信じてしまいそう。
とにかく世界観が独特で、地球上では他のあらゆる生物種に対し君臨しているかのごとく語られたり描かれることの多い人間が、本作では逆にペットとして飼われる存在に成り下がる。そして絵が地味にグロテスクですが、これまた独特のBGMと相まって、最後まで引き込まれてしまう。何回も繰り返し見たいとは、思わないけれど。
監督は何を描きたかったのか、見た者は何を読み取るべきなのか......なかなか難しい。絶対弱者が絶対強者に服従することなく生き延びる術、というのは1つ、あると思う(時期的にどうしてもロシアのウクライナ侵攻を脳内でダブらせてしまう)。以下に予告編を貼っておくので、気になった方はこの機会に見てみては。