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プラトーン

田坂広志先生の著作のなかで言及されている映画を見るシリーズ、その1作目に選んだのがプラトーン(初見)。監督・脚本を担当したオリバー・ストーンは、実際にベトナム戦争に参加した経歴の持ち主だったらしい。映画通ではないけれど、本作がオスカー4部門を受賞したということは、相当すごい出来なのだろうね。

そもそも自分は滅多に戦争映画を見てこなかったのだけど......ひたすら苦しい展開が続き、見ていると実にしんどい。淡々としてはいたけれど残虐なシーン、特に同士討ちが描かれる。いや淡々としているからこそ、チャーリー・シーン演じるテイラーが戦争の狂気に飲み込まれていく様が印象づけられるのかしら。

冒頭では兵士として実に初々しかったテイラーが、言葉遣いも行動もどんどん粗野に、戦場に染まっていく。そして最終的にはバーンズを殺してしまう......その行為に彼なりの正当性、エリアスの敵討ちという道理があったにせよ、まさに狂ってしまったとしか言いようがなく、悲しかったです。

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