ちいさくはじめるデザインシステム
著
『ちいさくはじめるデザインシステム』のKindle版について覚え書き。SmartHR Design Systemの開発や運用に携わられた方々の共著で、極めて実践的な本でした。特にその成り立ちなどを深掘りした前半部分が面白かったです(対照的に後半、とくにアンケート結果はあまり興味深く読めませんでした)。
たいへん参考になったいっぽう、かなり盛りだくさんの内容に感じられ、果たして本書を読んで「ちいさくはじめよう」と思えるかどうか? つい欲張って初っ端から何か凄いものとか完璧を目指そうとしてしまわないだろうか? という懸念を感じました(たぶん杞憂)。
定められた内容に利用者をただ従わせ、思考を停止させるものをシステムとは呼びません。
これは重要な指摘だと思います。システムである以上は相互作用がそこにあって然るべきですものね。もっと言ってしまえば、一種の動的平衡が存在しているべきかなと思います。そこらへんのより踏み込んだ言語化は別途、仕事を通じて挑戦しようと思いますが。
SmartHRでは、「オープン社内報」という社内報を社外にも公開しています(2022年休刊)。
すごく良さそうな施策に聞こえましたが、休刊中ですか......個人的にはどうしても、休刊の理由が気になってしまいます。
SmartHRでは、入社時に全社員にMacが支給される
意外というか、驚きました。後半でSmartHRでは標準ツールにKeynoteを採用
というくだりが出てくるのも納得。しかし、どういう理由なり背景があってのことでしょうね。いや個人的にはMacが好きですし、勤務先ではMacを支給していただいていますが。
DropdownButtonとしてまとめて配置するなどを検討しましょう
文末に句点が抜けていました。
「ユーザビリティテストの被験者になったら」(P.000)を参照してもらい
(P.000)という部分、Kindle版では不要な記述(誤記)に思えました。
アクセシビリティとは、情報へのアクセスしやすさを意味し、転じてサービスやプロダクトにおける多様なユーザー、または幅広い利用状況での利用のしやすさを指しています。
頭に何もつかない「アクセシビリティ」という言葉自体は、アクセスする対象を情報に狭めてはいないような? という点で、上記の説明にはちょっと引っかかりを覚えました。
画面内に1秒に3回以上の点滅や閃光を起こすものがな
文が途切れてしまっており、明らかな誤記のようです。
同じidを持つ要素がページ内に複数存在しない
上記の項目の文字サイズが、並列している他の項目と異なり一回り大きく見えました。