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ひとり広報の戦略書

社会構想大学院大学を卒業してから、しばらく広報関係の本を読むのをサボっていましたが、再開。その1冊目に選んだのが、割と新しい(先月発売されていた)『ひとり広報の戦略書』。著者の方は積極的にTwitterを活用されているそうなので、フォローさせていただきました。

広報術に関するノウハウは巷に溢れていますが、その多くは、すでに知名度のある大企業や、広報機能がしっかりしている会社の広報部門の一員であることが前提となっています。

確かに自分もそんな気がしていて、同じことがマーケティングやブランディングの領域についても言えそう。「ひとり広報」の多くは、広報と隣接も重複もする業務を兼務しているケースが多く、つまり「ひとりマーケティング」とか「ひとりブランディング」も担っていそうなイメージ。実際、そうならざるを得ないと思うんですけどね、広報の何たるかを思えば。

チーム広報には様々な人のアイデアや意見が反映され、より良い企画やリリース、戦術が打てる利点がありますが、柔軟性やスピード感ではひとり広報のほうが、圧倒的にメリットが大きいのです。

裏を返せば、チームでうまく広報に取り組むコツは、チームの一人一人の柔軟性とスピード感を殺さないよう適切に権限委譲を行うことだと言えそう。そのうえで、広報という領域内での分業、縦割り構造がもたらし得る弊害をいかに減らすか......横串を通し、メッセージに一貫性をもたらすかが大事そうですね。

リレーション作りは片思いの恋愛のようだと考えています。見向きもされていない相手に、興味を持ってもらうことから始めなくてはいけないからです。

御意、そしてつらい笑。まぁでもだからこそ、少しでも風向きが変わり始めたなと思えると感動できるんですけどね。なので、地道かつ継続的な活動を心がけるようにしているつもり。

「価値を伝達する」を「対社外」「対社内」に分けて、私は時間配分の黄金比を「3情報の整理と価値化:6社外への伝達:1社内への伝達」と考えています。

この比率は興味深い。もちろん時と場合によって柔軟に比率は変えていると思いますけど......ブーメラン効果、つまり対社外の広報が一定時間後に対社内として機能することはいくらでもありますし。

広報の対象となっているあらゆるものを「好き」だと思えるかどうかは、広報の成否を分けるもっとも重要な条件だと感じています。

まったくもって完全同意。好きになれる組織、製品、サービスでないと、そもそも熱量が足らないっていうかな。そして、きっとその熱量不足は、社内であれ社外であれバレて、もとい伝わってしまうのだろうと思います。

コミュニケーション対象として魅力的であることは、広報としてもっとも大切な要素のひとつだと思っています。

うはー、耳が痛くてちぎれそう。精進します!!

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