入門 Web3とブロックチェーン
著
Web3の本、といえばインプレスが販売を終了させつつ回収するという判断に至った『いちばんやさしいWeb3の教本』が記憶に新しいですが、自分もそろそろ?Web3関連書籍を読んでみるかってんで最初に買ったのが『入門 Web3とブロックチェーン』。わかりやすく、また読みやすい文章量で、概要をつかむにはうってつけの良書と感じました(まさに入門書)。
現段階のWeb3は、ホットなマーケティング用語、ポジショントークの道具としていいように使われている側面も大きいことは否定できません。
......側面が大きいどころか、Web3って「そういう」使われ方しかしてない言葉だという印象を抱いているのですけど、上記の率直なくだりから著者に対する信頼感が増したのは事実。
Web3はインターネット領域だけの話ではない点が最大のポイントです。
ブロックチェーンを背景として、大小さまざまな社会変容、社会変革が起きつつあるのは理解できます(DAOなんかまさにそう)。ただ、それらをもWeb3という言葉で括ろうとしているなら、やっぱり違和感は拭えませんし、悪手に感じますね。
コンピュータの稼働による莫大な電力消費、それによる二酸化炭素の排出量、電子廃棄物の量も問題視されています。
つい最近、「イーサリアム」の大規模アップデートが完了 「PoS」移行で消費電力を99.95%削減へ - ITmedia NEWSなんて記事を見かけたばかりであり、上記の電力消費絡みの話は個人的にとても興味があります。ブロックチェーンがキャズムを超えるかどうかを左右するいち要素だと思っているので。