Re: 出場できない鳥人間の成れの果て(或いは、なぜVTuberと手を組むのか)
著
人力飛行機探訪記の出場できない鳥人間の成れの果て(或いは、なぜVTuberと手を組むのか)という記事を読みました。すごく率直な想いを吐露されているなあと思いつつ、なんとなく共感できるくだりもあって。
人力飛行機を続けている同世代はOBチームを続けていたり、引退して結婚して子どもが産まれて家族で放送を見ていたり。そんな眩しい鳥人間になれなかった。
自分もその眩しい鳥人間
って存在にはなれなかったと思っているひとり。鳥人間コンテストには、現役当時に2度パイロットで出場したり、その後日大のOBチームに参加しサポーターとして出場した経験もあるけれど、それでも断じて眩しい鳥人間
なんかじゃない。
なぜなら、死ぬまでにもう一回くらい人力飛行機で飛びたいなという野望を常に抱きながらも、どこかのOBチームに所属したり、それに匹敵する具体的な活動はしてこなかったから......野望を叶えることの優先度を上げないまま生き続けて、気づいたらもう50歳も間近ですよ。どこのチームがこんな老いぼれ、パイロット候補として迎え入れますか。
本気で飛びたければチームに所属する必要なんかない、一人で作って飛ばせる機体を設計・製作できるよう知識と技術を身につけ、持てる時間と体力、そしてカネをすべて注ぎ込めばいい。もちろんそれはそう、実に正論。だが言わせて欲しい、「なるほど完璧な作戦っスね───っ、不可能だという点に目をつぶればよぉ〜」。そんな調子だから
鳥人間が引退するとき『成仏』と呼ばれることがある。
自分はたぶん、いや間違いなく、成仏できていないのです。この数年、松原水泳場から足が遠のいていることからも認識している通り、自分は鳥人間コンテストに対してではなく、どちらかといえば人力飛行機に対して未練タラタラなわけです。であるからして、一種の自己矛盾を抱えながら生き続けており、ゆえにちっとも眩しい鳥人間
なんかじゃないわけ。
その点、著者の@raihpa_さんの情熱、熱量はすごいと思います。物を作っているところを見ることが好きなだけではものづくり界隈には居られないような肩身の狭さ
は私にも理解できるけれど、ちゃんとそれに抗う如く行動を起こせているわけですから。YURI-1の修復に携わったり、SUHPAの見学なんか、すごく羨ましい(自分がかつてRAVEN Projectの一員として活動に参加した過去とダブる)。
目標は鳥人間コンテストの解説席に立たせることです。夢は大きくいきます。
いいですね、ぜひ頑張ってほしい。やっぱり夢は大きくないと!!人力飛行機にもっかい乗るのも、宇宙から地球を眺めるのも、どっちも自分には大きすぎる夢だけど、諦めることだけは絶対にしたくないのだよなあ。一人で作って飛ばせる人力飛行機については、いつの日かデアゴスティーニが商品化してくれると信じて、一定の体力はしっかり維持し続けたいし、そのためにもスポーツクラブに通っています笑。