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ガンピの翼ストーク

出版されるのを知ったのは、著者のガンピの翼ストーク | オバサン、52歳からのオートバイ挑戦日記という記事を読んだのがきっかけだった『ガンピの翼ストーク』。読み始めたら本当にあっという間で、実質3時間くらいで読了してしまったと思います。それぐらい面白く、また貴重な、日大で開発された人力飛行機・ストークの記録でありました。と同時に、古今東西の「紙」と「飛行」を紐付けた、素敵なエッセイという印象。うんちくが盛り沢山で、これは執筆に時間がかかっただろうなぁ......。

海上自衛隊下総基地や、日大習志野校舎の写真も、ところどころに掲載されていて、なんというかグッとくるものがありました。WASAでパイロットを務めていた当時は、日大NASGの皆さんと共同で下総基地をお借りし試験飛行をしていたものです(当時は今より遥かに平和で、そういうことの許される時代でした)。また日大の滑走路には、何度も足を運びましたね......WASAの試験飛行でお借りした際のみならず、NASGの見学や作蔵&鷹匠の活動などなど。まぁ私の郷愁はさておき、一箇所

動力伝達の仕掛けは画期的です。中禮君がペダルを踏んで、地上滑走を始めた直後は、タイヤに力が伝わり、離陸が近づくと、プロペラに全ての力が伝わる、自動切り替えです。

というのが強烈に気になりました。これはどう理解すればいいのだろう......離陸後もタイヤは駆動(ただし空転)していたのでなければ、ストークはメーヴェシリーズで見たことのあるような巻き取り機構を備えていたのだろうか? 仮にそうだったとしても時代的にはまだケブラーワイヤーが流通していたとは思えないから、いろいろ大変だったんじゃ無いかと思うけど。それもいずれ、実機を見に行けばわかるのかしら?

ただまぁ、著者の方が撮影された展示状態のストークの写真(夢のような2か月間 | オバサン、52歳からのオートバイ挑戦日記)を見るに、あまり駆動系を間近で見ることは出来なさそうではあります。そもそもいつになれば見れるのか、はまだ決まっていない模様。今年3月8日のプレスリリース、茨城県筑西市に新航空博物館誕生 国立科学博物館所有の重要航空資料の一般公開に向けてには、開館時期:令和3年(時期未定)とあるので、年内かしら。

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