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機械の日記念講演『人力飛行機の設計製作』

ライブでは視聴することのできなかった機械の日記念講演『人力飛行機の設計製作』を、アーカイブで視聴しました。この日行われたもう一つの講演は、当日のうちに録画が公開されていたのに、こちらはなぜか(一度は公開されたにも関わらず)非公開に設定されたため、不思議に思っていたら発表者(昨年人力ヘリコプター"YURI-1"特別公開でちょこっとお会いした渡邊悠太さん)によるチェックに時間が必要だった模様。再公開の際には、わざわざ教えていただけました。日本機械学会のご担当者様、ありがとうございました。

内容は、人力飛行機をまったく知らない方にも大変わかりやすいものだったと思うものの、鳥人間コンテストでの飛行距離はFAI記録として扱われない点を明確にしないと、昨年渡邊さんの飛んだ60kmが国内最長飛行記録と誤解をされるのでは......というのが若干、気になりました。あと、荷重試験で1.5Gをかけたとありましたけど、Perdixではそこまでかけたかな?というのが気がかり(既に記憶にないのだけど)。せいぜい1.2〜1.3Gくらいだったような。

渡邊さんは設計・製作をこなすだけでなくパイロットも務めているので、トレーニングの話は特に興味深かったです。ロードレーサーでの走り込みは、5〜7月の3ヶ月のみなんですね。平日・室内ではインターバルトレーニングをやっているそうだけど、それだけで基礎体力を維持できるものかしら。FTP(Functional Threshold Power)値が、たった3ヶ月で208Wから282Wまで持っていけるのは、それ以外の9ヶ月間に何か秘訣がありそう。それはそれとして設計上、高速型の新型機で必要パワーは従来機と同等というのはすごい。

将来計画にも言及があって、なんでもまずは琵琶湖で周回飛行の世界記録を樹立、その後にどこかで(やはり駿河湾が有力候補だそうですが)直線飛行の世界記録を塗り替えたいとのこと。素晴らしいと思いますし、草葉の陰から(謎)応援しています。

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