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Astrobiology Club / Exoplanets & Astrobiology 地球は特別な惑星か?

次回は6月13日だ、とばかり思い込んでいたAstrobiology Clubのオンラインセミナー第4回、実は5月30日にあったようで......残念ながらリアルタイムでの視聴はできませんでしたが、録画をありがたく拝見しました。

今回は系外惑星とアストロバイオロジーの相関というか、学際的研究に至る道のりといった内容。講師の成田憲保氏は、以前からアウトリーチに携わり数多く講演をされてきたからか、お話は非常に聞きやすく分かりやすかったです。アストロバイオロジーセンター(ABC)なんて組織が国立天文台内にあったんですねぇ......初耳でした。

気になったのは、系外惑星の発見数の近年の伸び悩み。2015〜16年にかけてはケプラー探査機&トランジット法により急増しましたが、そこからの増加率は落ち着いて見えます。単に研究に対するお金のつき方の影響だったりするのか、それとも......ちなみになぜケプラー領域が探査対象に選ばれたかは自分も気になったけど、撮像できる星の数が多すぎず少なすぎないからっていう質疑が途中ありました。

あとは、モデルを惑星系ごとに作るというお話が印象に残ったというか、軽く気が遠くなりましたね。確かに主星の影響をもろもろ加味しないと大気組成は計測しにくい......そもそも視線速度(ドップラー)法=惑星がどれだけ主星を揺さぶったかを通じ惑星の質量を推定、トランジット法=惑星がどれだけ主星を隠したかを通じ惑星の半径を推定、とは言うものの、それらとて惑星までの途方もない距離を踏まえれば相当凄いことだなぁ。

最後に出てきたHabExのお話も凄まじかった!!スターシェード制御の技術的実証はまだこれから(重力波関連で同様の技術は開目下発中)らしい。展開自体は実証済みらしいけど、これは面白いなぁ......動画がBlocking light to see planets beyond the solar system - Exoplanet Exploration: Planets Beyond our Solar Systemで見れるけど、なんでも日本の折り紙が貢献したのだとか。

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