Fw: 布石
著
新型コロナウイルスのおかげで、なんとも落ち着かない日々。もとより未来なんてハッキリ見通せたことなんかないけど、今は遠目にも輪郭すら見えない感じで、厳しい。まるで連日、アメリカ同時多発テロ事件や東日本大震災が起きた直後の状態が、続いてしまっているかのよう。きっとたぶん、世界はまた一つ、point of no returnを通過してしまったのだね。
そんななか、bayfmのパワープレイ(※本稿執筆時点ではすでに異なる選曲に切り替わっている)で耳にするたび気になっていたのが、半崎美子さんの『布石』という曲。お名前は存じあげなかったのだけど、その包み込むような優しい歌声だとか、サビに入る直前のテンポの変化、人生に対する応援歌そのもののような歌詞に惹かれました。
......と同時に、深く悩まされもするけれど。たやさず守り続けた灯火
なんて、歳を追うごとに成長も変化すら実感できなくなってきた今の自分に、あるのだろうか。いつかの布石
になる日々を過ごせているのだろうか。かつて無いほど未来が不確かに映る昨今、自分に置ける布石とは何だろう。振り返れば過去は概ね美談に映るし、都合よくconnecting the dotsできてるなって思い込めてしまうけれど。泣けるものなら泣きたいねぇ、お酒を飲みながら。